車の維持費ってめちゃくちゃ掛かりますよね。
本体も高いしそれに加えてガソリン、車検、保険、税金諸々。。。
家計簿を見るたびに頭を抱えている方は少なくないのではないでしょうか。
「じゃあ車手放せばいいじゃん」と思われそうなところですが、地方に住んでいる人にとっては車は生活必需品となるもの。
そのため「車を手放すかどうか」、ではなく「いかにして車の維持費を安く抑えるか」について考えないといけないのです。
今回の記事は、車のコストに悩んでいるあなたに向けた、維持費を安くする方法を紹介していきます。
これらをすべて実行すれば、○○万円も安くすることが出来るかもしれませんよ。
<車の維持費を節約できる項目>
- 自動車保険
- ガソリン代
- 自動車税
- 車検
- タイヤ代
- 自動車ローン
- 駐車場代
Contents
自動車の所有コストはいくら??
まず自動車を所有するだけでいったいいくらかけているか、と言う点についてです。
ぼくの実際の支出を基に計算していきますが、1500㏄・普通車(2016年式CX-3)の場合だと2年間で35万円も掛かっています。
2年間にかかる自動車の維持費
普通車(CX-3) | |
ガソリン代(軽油) | 102,336円(4,264/月×24) |
自賠責保険 | 25,830円(/2年) |
自動車税 | 79,000円(34,500/年×2) |
自動車保険(任意保険) | 110,980円(55,490円/年×2) |
車検(回/2年) | 40,000円(/2年) |
合計金額(4年間) | 348,146円/2年 |
ちなみにこれらの金額は、これから説明する節約術をすべて活用したうえでの金額です。
つまり、何の対策もしない場合だともっと多額のお金を支払っていることになるかもしれません。
と言うわけでここからは、自動車の維持費を抑えるための節約術を5つ説明していきますね。
維持費を安くする方法よりも、維持費の安い車を選ぼう
車の維持費を安くする方法をここから紹介しますが、大前提として、車の維持費は車によって大きく変わります。
そのためどれだけ工夫して節約したとしても、維持費が掛かる車を選んでしまったら、毎月の支払いが苦しくなります。
すぐに今お持ちの車を手放す必要はありませんが、乗り換えの時の車選びの参考にしてみて下さいね。
もっとも維持費が安く済むのは、税金が安い軽自動車
維持費が一番安いのは、税金が安く済む軽自動車です。
軽自動車の自動車税は年間10,800円と、普通車に比べてダントツで安いです。
総排気量 | 2019/9/30以前に新車登録 | 2019/9/30以降に新車登録 |
軽自動車 | 10,800円 | 10,800円 |
1リットル以下 | 29,500円 | 25,000円 |
1.5リットル以下 | 34,500円 | 30,500円 |
2.0リットル以下 | 45,000円 | 43,500円 |
総排気量1.0ℓ以下の車と比べても、自動車税額が半分以下と、かなり安いです。
また重量税においても、車両重量が低い軽自動車は安く済みます。
3年自家用 新規登録時 |
2年自家用 新規登録時 |
|
0.5t以下 | 7,500円 | 5,000円 |
1.0t以下 (軽自動車はここ) |
15,000円 | 10,000円 |
1.5t以下 (コンパクトカーなど) |
22,500円 | 15,000円 |
2.0t以下 | 30,000円 | 20,000円 |
※エコカー減税適用無しの金額
軽自動車にすることで、諸々の税金が低いので、維持費が安くなるのです。
ディーゼル車、ハイブリッド車などであればガソリン代が少なく済む
ガソリン代を安く済ませるために、価格がそもそも安いディーゼル車や、燃費のいいハイブリッド車を選ぶことで、維持費を抑えられます。
先述で軽自動車が税金が抑えられて維持費が安い旨を解説しましたが、実際に軽自動車では安全面にリスクがあります。
そのため普通車にこだわりたい方は、ディーゼル車やハイブリッド車にすることで、ガソリン代を抑えることができます。
実際にぼくはマツダ・CX-3に乗っていますが、レギュラーガソリンよりも20円/ℓ安い軽油で済むおかげで、毎月1,200円くらい安く済んでいます。
ただしディーゼル車でも、クリーンディーゼルでない場合はアドブルー(尿素水)が必要になります。
別途維持費が掛かってしまうので、選ぶときはそれも考慮しましょう。
ここからは自動車の維持費を抑える方法を解説します。
節約術1.ガソリン代の支払いは専用カードを使う
車を走らせるのに欠かせないガソリン、補給する時はガソリン専用カードを使いましょう。
車によく乗るあなたなら、行きつけのガソリンスタンドが一軒や二軒はあるのではないでしょうか。
そこで使う専用のカードを発行すれば、どんどん高騰していくガソリン代も少しは節約できるようになりますよ。
各ブランドごとにおススメのクレジットカード
ちなみにガソリンスタンド大手のENEOS、昭和シェル、出光興産ではそれぞれ以下のカードで支払うのが一番お得となります。
<主要ガソリンスタンドで使える専用カード>
- ENEOS:ENEOSカード(Pタイプ)
- 昭和シェル:シェルPontaクレジットカード
- 出光興産:まいどプラスカード
これらのカードを使えば、かなりお得に給油が出来るようになります。
ちなみにぼくは行きつけのガソリンスタンドがエネオスなのでENEOSカードを活用していますが、試算してみたところ半年間で1,350円も節約できていることが分かりました。
宇佐美会員を併用すれば、更に割引になる
さらに宇佐美と提携しているガソリンスタンドで宇佐美の会員登録をしていれば、そこからさらにガソリンが安くなります。
還元率はガソリン1ℓごとに1円相当のポイント。
単体の還元率としては高くないですが、積み上げると地味に効果が出る節約なので、もし近所に宇佐美と提携しているガソリンスタンドがあるなら、会員登録しておいたほうがお得になりますよ。
節約術2.自動車保険は更新のたびに毎回相見積もりを取る
自動車保険を安くするために、更新のたびに相見積もりを取りましょう。
この記事を読んでいるあなたも自動車保険に加入していると思いますが、どうやってそれは選びましたか??
有名な保険会社で適当に加入したというのであれば、かなり損しているかもしれません。
自動車保険に加入するときは必ず相見積もりを取るようにしないと、知らないうちに高い料金を支払っているかもしれません。
相見積もりを取るべき理由
自動車保険の相見積もりを取るべき理由は、以下の二つになります。
- ノンフリート等級が変わるなど、前回契約時と状況が変わっていることが多い
- 一つの見積もりだけだと、それが適正価格か分からない
相見積もりを取ることで、自動車保険の金額が適正かどうかが分かります。
また比較をすることで、最も安い保険会社を選ぶことも出来ます。
そのため自動車保険は契約のたびに、継続する前に相見積もりを取った方が良いのです。
見積もりを取るならインズウェブの一括見積サービスを利用しよう
自動車保険の見積もりを取るならインズウェブの一括見積サービスを利用するのがオススメです。
ぼくも実際にこちらで相見積もりを取ったのですが、以前契約していた業者よりも年間5千円ほど安く済む業者を見つけることが出来ました。
所要時間はたったの5分、それだけで数千円も安くなるので、自動車保険の相見積もりは非常にコスパのいい節約術なのです。
車本体に思い入れが無いのなら車両保険を外すだけで1万円安くなることも
自動車保険料を安くするのに相見積もりは必須ですが、それだけでは不十分です。
不要なサービスは外す、これも保険料を安くするための鉄則です。
例えば車両保険、あなたが今の車に思い入れがあるのならあってもいいかもしれませんが、
そんなに満足の行く車に乗っていないのなら車両保険は外した方がいいです。
実際に車両保険を外すだけで年間で1万円以上安くなります。
この他にもあなたにとって不要なサービスがあるかもしれません。
なので自分にとって本当に必要なサービスは一体何なのか、調べながら組み合わせていきましょうね。
節約術3.車検は「楽天車検」を利用して相見積もりを取って安くしよう
車検も自動車保険同様に、相見積もりを取って安い業者を選びましょう。
楽天車検であれば一括で複数の業者に見積もりを取れるので、安い業者をすぐに見つけられます。
楽天車検のおかげでぼくは、2万円も安く済ませることが出来ました。
1万円単位での節約に繋がるので、使わないと損しているかもしれません。
そのうえ事前に見積もりをもらえずに、検査完了後に金額掲示してくる業者も少なくないようです。
車検業者を見つけ出すのに10分ほど掛かってしまった上に実際に業者さんのところへ足を運ぶという手間が生じてしまいましたが、その手間で2万円も節約できたというのは非常に大きい金額です。
節約術4.タイヤはオールシーズンタイヤを活用する
タイヤに掛かるコストを節約するのであれば、オールシーズンタイヤを活用しましょう。
タイヤもまた、家計簿を圧迫する要因の一つであり、冬になると悩まされるのがスタッドレスタイヤへの履き替えです。
雪が降らない地域に住んでいても道路が凍結した際の対策として履く必要が出てきますし、スノボなどで積雪地に遊びに行くような人は大きな事故の元になってしまいます。
オールシーズンタイヤであれば、履き替えの手間を省けるだけでなく、タイヤ保管料もカットすることが出来ます。
夏でも冬でも使えるオールシーズンタイヤとは
オールシーズンタイヤとは、名前の通り夏から冬まで使えるタイヤのことです。
スタッドレスほど強力ではないのですが、積雪地でもちゃんとスリップ防止してくれる、
さらに雨の日・湿った路面でも滑ることなく走ることができる万能型のタイヤなのです。
サマータイヤ | スタッドレスタイヤ | オールシーズンタイヤ | |
乾いた路面 | ◎ | △ | ○ |
湿った路面 | ◎ | △ | ○ |
積雪 | × | ◎ | ○ |
アイスバーン | × | ◎ | △ |
サマータイヤほど乾いた路面に適してるわけでもなく、スタッドレスタイヤほど積雪下で効果を発揮するわけでもないのですが、
積雪地でもない地域に住んでいる方にとってはタイヤ代を節約する一つの選択肢としてはおすすめです。
<節約できる工賃>
- タイヤを履き替えるのにかかる工賃
- タイヤを保管するのにかかる費用
ただし雪国在住者はオールシーズンタイヤ不向き
シーズン問わず様々な路面に適応できるオールシーズンタイヤですが、上の表を見ての通り積雪下では一定の力を発揮するものの、アイスバーンのところでは難ありという感じです。
と言うことを考えると、常時積雪している地域に住んでいる方はオールシーズンタイヤはやめた方がいいでしょう。
ぼくが住んでいる地域は気温が氷点下まで下がるものの、道路が凍結するわけでもなく、降雪の頻度も東京と同じくらいの地域なのでオールシーズンタイヤにしています。
しかし冬の間は常時積雪している雪国で毎日走ることを考えると、オールシーズンタイヤで走るというのはリスクが大きいです。
なので、雪がよく積もる地域に住まれてる方は、諦めてスタッドレスタイヤを履いた方がいいでしょうね。
https://saving-life-cost.net/all_season_tires/
節約術5.自動車税はYahoo!公金払いなどを利用してクレカ払いにする
些細な節約ですが、自動車税をクレカで支払うのも立派な節約術の一つです。
ぼくはYahoo!公金払いを活用して、クレカのポイント還元で自動車税を少しだけ軽くしました。
Yahoo!公金払いだと手数料がいくらか掛かってしまうので、やや節約額は少なくなってしまうのですが、自宅にいながら納税が出来るのがポイント。
手数料すら掛けたくないのであれば、クレカでチャージしたnanacoもしくはWAONで支払うという方法がオススメです。
特にnanacoであれば店舗が多いセブンイレブンで決済できるので、納税のハードルが下がりますね。
節約術6.自動車ローンは金利の安いところを選ぶ
金利の安い自動車ローンを選ぶことで、月々の支払額を抑えられるだけでなく、トータルで数万円以上の節約が実現できます。
ぼくは自動車ローンを利用したことが無いのですが、ディーラーなどで契約できる自動車ローンは大抵、金利が高めとなっています。
大体3-4%台くらいのところが多い感じでしょうか。
一方で自分で自動車ローンを探すことで、ディーラーで紹介される自動車ローンよりもかなり安い金利で見つけられます。
地方銀行だと意外と1%台のマイカーローンがあったりするので、あなたの住んでる地域の地方銀行にマイカーローンが無いか探してみるのも一つの手。
金利が低いほど審査が厳しいですが、申し込んでみる価値は十分にありますよ。
<200万円の車を5年のマイカーローンで購入する場合の金利ごとの違い>
1.8% | 3% | 5% | |
毎月の支払額 | 34,881円 | 35,937円 | 37,742円 |
合計支払い額 | 2,093,460円 | 2,156,220円 | 2,264,520円 |
利息 | 93,460円 | 156,220円 | 264,520円 |
1.8%ローンとの差額 | -62,760円 | -171,060円 |
1.8%と3%で毎月1,000円、合計額にして6万円以上の差が出てしまうことが分かりました。
利息5%の場合の差はもう見るまでもありませんね。
たかだか数%だからと言って、適当な自動車ローンに申し込むと、かなり痛い目を見ることになるのです。
自動車ローンは使わないに越したことは無いですし、使うとしても買い替えるときだけだと思いますが、たったの数%で大きく損することになるかもしれません。
なので自動車ローンをもし使うようなときは、月々の支出だけでなくトータルでいくらになるのか、と言う点も気にした方がいいでしょうね。
節約術7.駐車場代が安いところを借りよう
すぐに取り掛かることはできないかと思いますが駐車場代安いところを借りるようにしましょう。
駐車場代も家計を圧迫する一つの要因であり、都心部だと毎月1万円も取られる地域もあるくらいです。
もしこれを読んでいるあなたがこれから新生活への準備でお部屋探しもしているのであれば、物件の駐車場代もちゃんとチェックするようにしましょうね。
今は幸いにも駐車場代は掛かっておりませんが、名古屋にいたころは毎月5,000円も支払っていました。
まとめ
というわけで自動車を所有しているなら知っておきたい、節約ポイントについてまとめます。
- ガソリン代は専用のカードで支払う
- 自動車保険はダイレクト型で相見積もりを取る
- 車検も相見積もり、楽天車検なら更に楽天スーパーポイントが付与される
- 自動車税はクレカ決済でポイント還元分だけ安くする
- 住まいが積雪地でないのならオールシーズンタイヤを履く
- 自動車ローンを活用する時は、金利が安いところで借りる
- 駐車場代が安いところに停める
ここでおススメしたのは、一度導入してしまえばその後コストが掛かることなく、継続的に節約が出来てしまうものです。
隣町までガソリンを補給しに行く必要も無いですし、少量ずつガソリンを入れる必要もありません。
節約のためにやってないものがあるようでしたら、ぜひ一度取り入れてみて下さいね。