20代でこれからクレジットカードを発行しようと考えているものの、どれにしようか悩む人は多いでしょう。数多くのクレジットカードが各社から提供されているため、自分に合ったカードを見つけるのは簡単ではありません。
自分に適したカードで決済することで、普段よりもお得に買い物ができたり、あらゆるサービスを受けられたりする可能性があります。
本記事では、クレジットカードの選び方がわからない20代の方に向けて、クレジットカードアドバイザーのぼくが以下の内容を解説します。
- 20代におすすめのクレジットカード
- クレジットカードを選ぶときのポイント
- 20代がクレジットカードを持つメリットって何があるの?
適切なクレジットカードを選べば節約につなげられるため、ぜひ最後までご覧ください!
Contents
20代におすすめの一般クレジットカード7選

20代の方におすすめの一般クレジットカードを7つ紹介します。
- 楽天カード
- エポスカード
- PayPayカード
- dカード
- 三井住友カード(NL)
- リクルートカード
- ライフカード
保有していたとしても金銭的な負担を感じることはないように、いずれも年会費が安い、もしくは無料のカードからピックアップしました。ぜひ参考にしてみてください!
楽天カード

年会費 | 永年無料 |
---|---|
付与ポイント | 楽天ポイント |
ポイント還元率 | 1.0% (税込100円ごとに1円相当) |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB、AMEX |
ETCカード | 550円 ※楽天会員ランクがダイヤモンド・プラチナは無料 |
家族カード | 無料 ※本会員1枚につき2枚まで |
旅行傷害保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) |
年会費が永年無料の楽天カードは税込100円ごとに1円相当(還元率1.0%)の楽天ポイントが貯まり、楽天市場やさまざまな提携店でお得に買い物ができます。
Visa、Mastercard、JCB、AMEXと4つの国際ブランドから選べるため、自分のライフスタイルに合わせたカードを作れることも大きな特長です。ETCカードは550円かかるものの、楽天会員のランクがダイヤモンド・プラチナであれば無料で発行できます。
また、海外旅行中のケガや病気に備えた最高2,000万円の旅行傷害保険(利用付帯)が付帯していることも、大きな特徴です。海外旅行中の思わぬ事故や急な病気でも、治療費や入院費の補償を受けられるので、安心して旅行を楽しめるでしょう。
シンプルでありながら充実した機能を備えた、初めてのクレジットカードにぴったりの一枚です。
楽天カードについて詳しくは「楽天カードのおすすめポイントは?年間2万ポイント以上貯めるぼくが徹底レビュー!」の記事でも解説しています。楽天カードについてさらに知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください!

エポスカード

年会費 | 永年無料 |
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付与ポイント | エポスポイント |
ポイント還元率 | 0.5% (税込200円ごとに1円相当) |
国際ブランド | Visa |
ETCカード | 無料 |
家族カード | ― |
旅行傷害保険 | 海外:最高3,000万円(利用付帯) |
エポスカードは年会費が永年無料ということもあり、20代の人にとって使いやすいクレジットカードのひとつです。税込200円ごとに1ポイント(還元率0.5%)のエポスポイントが貯まり、マルイでの買い物やさまざまな提携店でポイントを利用できます。
海外旅行中の万が一に備えた最高3,000万円の旅行傷害保険(利用付帯)も付帯しています。補償額の最高3,000万円は年会費無料のクレジットカードの中では、かなり手厚めです。
家族カードの発行はできないものの、シンプルな機能と確かな安心感を兼ね備えているため、初めてのクレジットカードにおすすめの1枚です。
エポスカードについては「エポスカードを徹底レビュー!エポス歴3年の筆者が忖度なしで解説!」の記事でも詳しく解説しています。実際の使用感を知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください!

PayPayカード

年会費 | 永年無料 |
---|---|
付与ポイント | PayPayポイント |
ポイント還元率 | 1.0% (税込200円ごとに2円相当) |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
ETCカード | 550円 |
家族カード | 無料 (10枚まで) |
旅行傷害保険 | ― |
PayPayカードは税込200円ごとに2円相当(還元率1.0%)のPayPayポイントが貯まり、PayPay加盟店での支払いやさまざまな提携サービスで利用できます。年会費が永年無料なため、保有していてもコストがかからないことも嬉しいポイントです。
また、スマホ決済サービス「PayPay」と唯一連携できるクレジットカードです。PayPay対応、クレジットカード非対応という店舗は決して珍しくありません。PayPayカードを持っていれば、クレジットカード非対応の店舗であってもポイント還元を受けられる可能性があります。
ただし、旅行傷害保険は付帯していないため、海外旅行をよく利用する方は別のカードとの併用を検討しましょう。
キャッシュレス決済でPayPayしか対応していない店舗でも、このカードがあればしっかりとポイントを貯められます!
dカード

年会費 | 無料 |
---|---|
付与ポイント | dポイント |
ポイント還元率 | 1.0% (税込100円ごとに1ポイント) |
国際ブランド | Visa、Mastercard |
ETCカード | 550円 ※初年度無料 |
家族カード | 無料 |
旅行傷害保険 | 国内:1,000万円 海外:2,000万円 (いずれも利用付帯) ※29歳以下限定 |
dカードは年会費無料のでありながら、税込100円ごとに1ポイント(還元率1.0%)のdポイントが貯まります。ドコモユーザーでなくても、コンビニやネットショッピングなど幅広い場面で利用可能です。
ETCカードは原則として年会費が550円かかるものの、初年度であれば無料となります。
29歳以下であれば、国内旅行傷害保険(最高1,000万円)と海外旅行傷害保険(最高2,000万円)が利用付帯される特典があります。該当する人であれば、他のクレジットカードを携行する必要なく、安心して旅行を楽しめるでしょう。
dカードで貯められるdポイントはさまざまな提携店で使えるため、日常の買い物で効率よくポイントを貯められます。20代のうちであれば旅行傷害保険も付帯されるため、ぜひ発行してみてはいかがでしょうか。
三井住友カード(NL)

年会費 | 無料 |
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付与ポイント | Vポイント |
ポイント還元率 | 0.5% (税込200円ごとに1ポイント) |
国際ブランド | Visa |
ETCカード | 550円 ※年1度以上の利用で無料 |
家族カード | なし |
旅行傷害保険 | 海外:最高2,000万円 (利用付帯) |
三井住友カード(NL)はキャッシュレス決済の基本をおさえた使いやすさで、初めてのクレジットカードにも最適な一枚です。
税込200円ごとに1ポイント(還元率0.5%)のVポイントが貯まり、コンビニやネットショッピングなどさまざまなシーンで活用できます。とくに注目すべきは、コンビニやファストフード店で決済するとポイント還元率が最大7.0%になる特典です。
国際ブランドはVisaのみの取り扱いとなるものの、世界中のさまざまな店舗で決済が可能です。
また、海外旅行中の思わぬアクシデントに備えた最高2,000万円の旅行傷害保険(利用付帯)も付いているので、海外旅行も安心して楽しめるでしょう。
コンビニやファストフード店を利用する機会が多い方はポイント還元率が上がるため、ぜひ発行を検討してみてください。
リクルートカード

年会費 | 無料 |
---|---|
付与ポイント | リクルートポイント |
ポイント還元率 | 1.2% |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
ETCカード | Visa、Mastercard:1,100円 JCB:無料 |
家族カード | 無料 |
旅行傷害保険 | 海外:最高2,000万円 (利用付帯) |
リクルートカードは、業界トップクラスのポイント還元率1.2%を誇るクレジットカードです。年会費無料で使えながら、高還元率で日々のお買い物がさらにお得になります。
リクルートカードで貯められるリクルートポイントは、じゃらんやホットペッパーなどのリクルートグループのサービスでの支払いに充てられます。加えて、Pontaポイントやdポイントにも等価交換できるため、使い道に困ることはないでしょう。
国際ブランドはVisa、Mastercard、JCBの3種類に対応しています。ETCカードの年会費はJCBブランドなら無料、VisaとMastercardは1,100円と異なるため、発行する人は国際ブランドはこだわったほうがよいでしょう。
また、海外旅行中の万一に備えた最高2,000万円の旅行傷害保険(利用付帯)も付いているため、旅行好きな方にもおすすめです。
高還元率と使いやすさを兼ね備えたリクルートカードで、日常の買い物で効率よくポイントを貯め、あらゆる場面でお得に使いましょう。
ライフカード

年会費 | 無料 |
---|---|
付与ポイント | LIFEサンクスポイント |
ポイント還元率 | 0.5% (1,000円ごとに1ポイント、1ポイント=最大5円) ※年間200万円以上の利用で翌年1.0% |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB |
ETCカード | 1,100円 ※初年度無料 ※年1度以上の利用で翌年無料 |
家族カード | 無料 |
旅行傷害保険 | なし |
ライフカードは20代の人が初めて持つクレジットカードとして、シンプルかつ使いやすい機能が揃っています。年会費無料で始められ、1,000円ごとに1ポイント(1ポイント=最大5円相当)のLIFEサンクスポイントが貯まる点が、大きな特徴です。さらに、年間200万円以上の利用で翌年のポイント還元率が1.0%にアップする仕組みなので、利用額が多いほどお得に利用できます。
Visa、Mastercard、JCBと3つの国際ブランドから選べるため、自分のライフスタイルに合わせたカードを作れるでしょう。ETCカードは初年度無料、さらに年1回以上の利用で翌年も無料になるため、高速道路を利用する機会が多い人は実質的に永年無料となります。
旅行傷害保険は付帯していないため、海外や国内旅行へ行く場合は保険付きの他カードと併用したほうが安心です。
サービス内容はシンプルであるものの、利用額が多い人ほどお得になる1枚と言えます。
クレジットカードを選ぶポイント7つ

クレジットカードはさまざまな企業が魅力的なサービスを提供しているため、どれを選べばよいかわからない人も多いでしょう。クレジットカードを選ぶ際は、以下7つのポイントを押さえてみてください。
- 年会費が安いもしくは無料
- 国際ブランドを選べるか
- ポイント還元率が高い
- よく使うお店でキャンペーンを受けられる
- 上位カードへのランクアップの有無
- サービス・付帯保険が充実している
- 貯めたポイントの使いやすさ
自分のライフスタイルに適したカードを選ぶために、ひとつずつ見ていきましょう。
年会費が安いもしくは無料
初めてクレジットカードを選ぶなら、年会費が無料のものがおすすめです。とくに社会人になったばかりのうちは、クレジットカードの年会費が家計の負担になることもあるでしょう。
年会費無料カードには、条件なしで永年無料のものと、一定金額以上の利用で次年度無料になる条件付きのものがあります。クレジットカードを保有した経験が少ない人であれば、管理しやすい永年無料から始めるとよいでしょう。
ただし、無料カードは有料のものより特典が少ない傾向があります。「旅行好きなら保険が充実したカード」「買い物派なら還元率の高いカード」など、自分のライフスタイルに合わせて選択すると、より選びやすくなるでしょう。
国際ブランドを選べるか
クレジットカードを選ぶ際は、国際ブランドの違いを理解して自分に合ったものを選ぶことが大切です。国際ブランドとは、世界中で使えるカードの規格のことで、主に以下のようなものがあります。
- VISA
- Mastercard
- JCB
- American Express(AMEX)
- Diners Club
ブランドによって加盟店の多さや特典、サービス内容が異なるものの、上記であればいずれを選んでも日常で不便に感じることはないでしょう。初めてカードを作る人は、加盟店舗数が特に多いVISAかMastercardがおすすめです。
ポイント還元率が高い
基本のポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶと、長期的にお得になります。ポイント還元率とは、カードで買い物をした金額に対して貯まるポイントの割合です。
一般的な年会費無料カードのポイント還元率は0.5~1.0%です。還元率の差は一見小さく見えても、長期的には大きな金額になります。実際に、ポイント還元率が0.5%の場合と1.0%の場合で比較してみました。
毎月の利用額 (年間利用額) |
ポイント還元率0.5% | ポイント還元率1.0% | 年間の差額 |
---|---|---|---|
3万円 (36万円) |
1,800円 | 3,600円 | 1,800円 |
5万円 (60万円) |
3,000円 | 6,000円 | 3,000円 |
10万円 (120万円) |
6,000円 | 12,000円 | 6,000円 |
また、カードによっては年間利用額に応じて還元率が変動する仕組みを採用しているケースもあります。年間利用額が増えるほど還元率が上がるため、メインカードとして使うなら魅力的な選択肢となるでしょう。
クレジットカードは数年、場合によっては数十年と長く付き合うものです。わずかな還元率の違いでも、長期にわたり積み重ねると大きな差になるので、基本還元率をしっかり比較して選びましょう。
よく使うお店でキャンペーンを受けられる
自分がよく利用するお店でキャンペーンを実施しているクレジットカードを選ぶと、効率よくポイントを貯められます。対象となる店舗はカードによって異なるため、自分のライフスタイルに応じて選ぶとよいでしょう。
- 楽天カード
⇒楽天市場の買い物でポイント還元率3%以上に
※期間限定ポイント込み - 三井住友カード(NL)
⇒対象となるコンビニやファミレスで決済するとポイント還元率が最大7.0%に
多くのカードでは特定の加盟店での買い物で高還元率になったり、期間限定のボーナスポイントキャンペーンを実施したりしています。
ドラッグストアやガソリンスタンド、飲食店など、日常的に使う店舗と提携しているカードを選べば、普段の買い物がお得になるでしょう。
初めてカードを持つなら、自分がどのようなお店をよく利用するか見直してみてください。普段から利用する店舗でのキャンペーンを活用すれば、効率よくポイントを貯められるはずです。
上位カードへのランクアップの有無
クレジットカードを選ぶなら、将来的なランクアップ制度があるかどうかも重要なポイントです。クレジットカードによっては、利用実績や期間に応じて、上位ランクのカードへ切り替えられます。
ランクアップは、一定期間の利用実績や支払い状況などを審査し、条件を満たしている場合にカード会社から通達されます。
上位カードでは一般カードよりも、以下の特典が充実しています。
- ポイント還元率アップ
- 空港ラウンジの利用
- 手厚い旅行保険
- コンシェルジュサービス など
また利用限度額も上がるため、高額な買い物や旅行の予約をする際に「限度額オーバーで支払えない」といった心配がなくなります。
20代のうちからカードの利用実績を積み上げておけば、社会人経験が長くなるにつれて自然とランクアップのチャンスが広がります。長い目で見たカード選びをするなら、将来的なランクアップの道筋があるカードを選ぶことをおすすめします。
一例として、エポスカードでは利用条件を満たしてインビテーションを受けると、年会費が優遇された状態で上位カードを発行できます。プラチナカードであれば、年会費が通常30,000円(税込)するところを20,000円(税込)です。
エポスプラチナカードへのインビテーションについて詳しくは「エポスカードプラチナのインビテーションが来たあなたがランクアップ前に確認してほしいこと」の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

サービス・付帯保険が充実している
付帯サービスや保険の内容を比較することで、自分の生活に役立つカードを見つけられます。多くのクレジットカードに付帯しているサービスの例を、以下にピックアップしました。
- 付帯保険(旅行傷害保険、ショッピング保険)
- 空港ラウンジ利用
- レストラン優待
- 映画割引 など
多くのカードに付帯している海外旅行傷害保険は、海外旅行中のケガや病気、盗難などをカバーしてくれます。一般カードでも最大2,000万円程度の補償が用意されいる場合があり、別途保険に入る手間と費用を省けます。
付帯保険を重視する人は、旅行傷害保険だけでなくショッピング保険もチェックしてみてください。カードで購入した商品が破損・盗難にあった場合に補償してくれるので、高額商品の購入時にはとくに安心です。
自分のライフスタイルに合った特典のあるカードを選べば、日常生活がより豊かになるでしょう。
貯めたポイントの使いやすさ
ポイントは貯まりやすさだけでなく、使いやすいかどうかも重要なチェックポイントです。せっかく貯めたポイントが使いづらければ貯め込みがちになり、使い切れないことになりかねません。
使いやすさの指標となるのは、さまざまな店舗で支払いに充てられるかどうかです。コンビニやドラッグストア、飲食店など日常的に利用する店舗での支払いに充てられると、使い道に困ることはないでしょう。反対に、カード会社独自のポイントは使える場所が限られることもあります。
ポイントを使う際は、有効期限に注意してください。短いものだと半年〜1年程度で失効するため、普段の利用額が少ない人には不向きかもしれません。
また、ポイントを交換する際は、レートや最低交換単位も重要です。1ポイント=1円で交換できるサービスは多いものの、そうではない場合も珍しくありません。貯められるポイントが、自分のライフスタイルに合っているかどうか確認したうえで、カードを選びましょう。
20代がクレジットカードを作るメリット

20代のうちからクレジットカードを持つことで、数多くのメリットを受けられます。将来の選択肢が広がるだけでなく、日々の暮らしも便利になるでしょう。
20代でクレジットカードを作る主なメリットを4つ紹介します。
- クレジットヒストリーを積み重ねられる
- 家計管理を身に付けられる
- ポイントでお得に買い物できる
- 20代ならではの特典を受けられる
ひとつずつ見ていきましょう。
クレジットヒストリーを積み重ねられる
20代からクレジットカードを利用して「クレジットヒストリー」を積み上げることで、将来の住宅ローンやカーローンの審査に有利になる可能性があります。
クレジットヒストリーとは、あなたのカード利用履歴や支払い状況などの信用情報のことです。クレジットヒストリーは信用情報機関に記録され、将来、融資やローンの審査を受ける際に参照されます。
20代のうちからきちんと支払いを続けていれば「この人は計画的にお金を使い、約束通り返済できる人だ」と、信用情報機関から見られやすくなります。
クレジットヒストリーがない場合や短い場合は、ローンの審査が通りにくかったり、高い金利でしか借入ができなかったりするかもしれません。
クレジットカードの支払いを1回でも延滞すると、信用情報機関に記録されてしまうため、必ず期日までに支払うことを心がけましょう。20代から着実に良好な信用情報を積み上げていくことが、将来の選択肢を広げる第一歩になります。
家計管理を身に付けられる
クレジットカードを使うことで、自然と家計管理のスキルが身に付けられるでしょう。
毎月の利用明細を確認する習慣を付けることで、自分がいつ・どこで・いくら使ったのかが明確になります。現金での買い物は記録に残りにくいのに対し、クレジットカードならすべての支出が明細に記録されるため、家計の見える化が簡単に実現できます。
近年は、クレジットカードによっては専用アプリで利用状況をグラフ化したり、カテゴリー別に支出を分析したりする機能が充実しています。食費や日用品費、交通費など項目別の支出傾向が分かれば、無駄遣いの発見や節約のきっかけにもなるでしょう。
社会人になりたての若いうちから計画的な支出管理の習慣を身につければ、将来的な資産形成にも役立つ力になりえます。
クレジットカード・キャッシュレスでの家計管理については「クレジットカード・キャッシュレスでの家計管理が難しいと感じる4つを解説【対処法あり】」の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

ポイントでお得に買い物できる
クレジットカードを利用すると、日常の買い物でポイントが貯まり、節約につなげられる可能性があります。
一般的なクレジットカードのポイント還元率は利用金額の0.5〜1.0%程度で、1万円分の買い物をしても50~100円分しか貯まりません。しかし、日々の買い物でコツコツポイントを貯めれば、年間で数千円から数万円相当にまで積み上げられます。
貯まったポイントは以下のように、さまざまな形で利用可能です。
- 現金や電子マネーへの交換
- 商品券との引き換え
- 提携店舗での支払い
- クレジットカード引き落としへの充填 など
さらに、カード会社が実施するキャンペーンやボーナスポイントを活用すれば、通常よりも多くのポイントを獲得できます。短期的には少額でも、積み上げられれば非常に大きな金額となるため、20代のうちからぜひ取り組んでみてください。
20代ならではの特典を受けられる
クレジットカード会社によっては、若年層向けの特別な特典やサービスを用意しています。例えば、特定の年代限定で年会費が無料になったり、通常より高い還元率が適用されたりします。
- dカード
⇒29歳以下限定で国内・海外旅行傷害保険が無料で付帯 - JCBカード
⇒20台限定のゴールドカード「JCB GOLD EXTAGE」が発行可能、ポイント還元率が通常の1.5~3倍に
また、学生や新社会人向けの入会キャンペーンも充実しており、通常より高額なポイントプレゼントや特別優待が受けられることがあります。30代になると適用外になることも珍しくないため、今だからこそ受けられる特典と言えるでしょう。
20代がクレジットカードを持つ際の注意点

20代うちからクレジットカードを持つことで、さまざまな恩恵を受けられます。しかし、使い方を間違えると最悪の場合、家計の破綻へとつながるリスクもあります。
そのため、クレジットカードを保有する際は、以下の5点に注意しましょう。
- 利用明細を定期的にチェックする
- 支払期限を必ず守る
- リボ払い・キャッシングを避ける
- 複数枚保有していると管理が難しくなる
- 利用限度額を把握する
ひとつずつ見ていきましょう。
利用明細を定期的にチェックする
クレジットカードの利用明細は、毎月チェックする習慣をつけましょう。利用明細を確認することで、身に覚えのない請求や不正利用を早期に発見できます。
明細をチェックすることで自分の消費傾向も把握できます。「この月はなぜ決済額が多いのだろう?」と振り返ることで、無駄遣いに気づいたり、節約のきっかけにもなるでしょう。
また、不正利用を早期に発見できれば補償を受けやすくなる点も、明細を確認すべき理由のひとつです。不正利用の補償には申告期限が定められており、過ぎてしまうと補償を受けられなくなることがあります。
近年はスマホアプリで簡単に明細確認ができるため、通勤時間などのちょっとした隙間時間を活用するとよいでしょう。
支払期限を必ず守る
クレジットカードの支払期限は絶対に守りましょう。
支払いが遅れると遅延損害金が発生することに加え、個人信用情報機関に延滞記録が残ってしまいます。延滞記録は最長5年間残り、将来のローン審査に悪影響を及ぼす可能性があります。
支払い忘れを防ぐために効果的な施策を、以下にピックアップしてみました。
- 口座引き落としの設定する
- スマホアプリの支払い通知機能を活用する
- カレンダーにリマインダーを設定する
引き落とし口座は設定して終わりではなく、引き落とし日の前日までに口座残高を確認する習慣をつけましょう。残高不足による引き落とし失敗を防げます。
クレジットカードの延滞については「クレジットカードの延滞は何回まで大丈夫なのか徹底解説!」の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

リボ払い・キャッシングを避ける
クレジットカードのリボ払いやキャッシングは年15.0~18.0%と高めの金利が設定されているため、利用するのは避けましょう。
リボ払いは毎月の支払額を5,000~10,000円程度に抑えられるため、負担を減らせるように思えるでしょう。しかし、実際には完済するまでに高額の手数料を支払うことになります。10万円の買い物をするだけで、総額7,000~13,000円もの手数料が発生します。
参考までに、金利が年15.0%、借入額が10万円の場合における総支払額をシミュレートしてみました。
月返済額 | 返済回数 | 返済総額 (うち支払利息) |
---|---|---|
5,000円 | 20回 | 113,120円 (13,120円) |
10,000円 | 10回 | 106,875円 (6,875円) |
※元金均等返済方式の場合
収入が安定しない20代のうちから利用してしまうと、中長期にわたり返済に苦しむ可能性があります。
クレジットカードで支払う際は「借金」にあたるリボ払いやキャッシングではなく、自分の収入内で計画的に使える一括払いを心がけましょう。
リボ払いについて詳しくは「【必見】クレジットカードのリボ払いとは?仕組みと利用時の注意点3つを解説」の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

複数枚保有していると管理が難しくなる
クレジットカードの保有は1枚から始めて、慣れてから増やしていくのが賢明です。
複数のカードを持つと、それぞれの支払日や利用限度額、ポイントの有効期限などを把握する必要があり、管理が複雑になります。とくにクレジットカードに慣れていないうちは、支払い忘れや使いすぎによるトラブルが起きやすくなります。
さらに、複数のカードを持っていると、紛失や盗難のリスクも高まります。紛失や盗難に遭ってしまうとカード会社に問い合わせ、利用停止や再発行の手続きをしなければなりません。
カードの管理能力を身につけるためにも、はじめは1枚のカードで支払い習慣を確立し、必要に応じて徐々に増やしていくことをおすすめします。
クレジットカードを保有する枚数については「クレジットカードは1枚で十分?メリット・デメリットとカードの絞り方を解説」の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

利用限度額を把握する
クレジットカードに設定されている利用限度額の範囲内で利用することを心がけましょう。
利用限度額はカード会社が申込者の年収や信用情報を基に設定するものです。初めてカードを作る20代は50万~100万円と比較的低めに設定されることが多いです。
限度額を超えて利用しようとすると、カードが使えなくなる恐れがあります。とくに複数のカードを持っている場合、すべてのカードの利用限度額を自分で管理しなければなりません。
計画的な買い物を心がけ、大きな出費がある場合は事前に支払い計画を立てておくことが重要です。
多くのカード会社はアプリやマイページで、利用限度額と現時点での利用状況を確認できます。利用限度額を超えそうにないことを定期的にチェックして、カードを利用しましょう。
クレジットカードの利用限度額については「クレジットカードの利用限度額とは?超過したときに起こることと引き上げ方を解説」の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

20代のうちは自分に最適なクレジットカードを選ぶことが大切

クレジットカードは20代から持ち始めることで、自身の信用情報を構築したり家計管理が簡単にできたりなど、さまざまなメリットがあります。初めてカードを選ぶ際は、自分のライフスタイルに合った一枚を選ぶことが重要です。
年会費無料のカードから始めて、自分が最もお得に使えるカードを見つけましょう。最後に、クレジットカードを選ぶポイントを以下にまとめてみました。
- 年会費
- ポイント還元率
- 国際ブランド
- 付帯サービス
- 上位カードへのランクアップの有無
- 貯めたポイントの使いやすさ など
クレジットカードは賢く使えば安定した家計を実現できる一方で、使い方を誤ると大きな負担になることもあります。20代のうちからしっかりとしたクレジットカードの使い方を身につけて、便利でお得に活用しましょう。
クレジットカードを選びきれないという方に向けて、クレジットカードアドバイザーの土田はクレジットカード選定サービスを提供しています。「自分に最適な1枚を教えてほしい!」という人は、ぜひご検討ください!