毎月赤字ギリギリで支出が多い…その原因、もしかしたら固定費が高いことかもしれません。
固定費は一度見直してしまえば、永続的に節約できます。
しかし「固定費の節約ってどこをどうするんだろう」と悩みませんか。
そこでこの記事では、毎月掛かる固定費を見直す方法を解説します。
Contents
一人暮らしの人が見直すべき固定費一覧
一人暮らしの人が固定費を見直すべき項目はこちらの9つです。
<見直すべき9つの固定費>
- スマホ代
- ネット代
- NHK受信料
- 車
- 光熱費(電気・ガス)
- 生命保険
- 家賃
- 駐車場代
- 利用しなくなったサービスの会費
節約するにあたって固定費は見逃されがちですが、生活するにあたってかなりのウェイトを占めます。
そのためこの部分を削減できれば、支出が減るだけでなく、当面の間見直しをする必要がありません。
ここからはそれぞれの項目において節約する方法を解説します。
①スマホは格安SIMへ切り替えれば、毎月3,000円の節約に!
スマホ代を見直すだけで、毎月2-3,000円も節約できます。
「乗り換えが面倒」とか「どんな格安SIMが良いか分からない」という人もいるかもしれませんが、手を打たなければ支出を垂れ流しているだけです。
未だに大手キャリアの端末を使っている方は、今すぐ格安SIMに移行しましょう。
大手キャリアと格安SIMの比較
大手キャリアと格安SIMにおける料金の違いを比較します。
大手キャリアのソフトバンク、そのサブブランドであるワイモバイル、そして格安SIMの中でも利用料が安いb-mobileで比べてみました。
【月額料金】
docomo | ワイモバイル | b-mobile | |
~1GB | 2,980円 | – | 990円 |
~3GB | 3,980円 | 2,680円 | 1,390円 |
~5GB | 4,980円 | – | 1,790円 |
~7GB | 5,980円 | – | 2,190円 |
~9GB | – | 3,680円 | 2,590円 |
~14GB | – | 4,680円 | 3,590円 |
~20GB | – | 4,790円 | |
~30GB | 6,980円 | – | – |
格安SIMのb-mobileであれば、最安値で1,000円から持つことが出来ます。
5Gの登場によりドコモをはじめとした大手キャリアの月額料金はかなり下がりましたが、それでも格安SIMの方が全然安いです。
大手キャリアの契約解除料も1,000円程度にまで下がったので、5G回線を使う予定がない人は、まず格安SIMに乗り換えましょう。
一人暮らしオススメの格安SIM5選
一人暮らしの人が格安SIMを選ぶのであれば、以下の5つがオススメです。
あなたの住居環境、スマホ通信量、使用頻度に応じて選ぶようにしましょう。
後述するネット環境と組み合わせれば、上手く節約できます。
②ネット代の節約は格安SIMテザリングもしくはモバイルWi-Fiで対応する
パソコンやゲームなどにネットをつなぐ人は、可能であればスマホテザリング、もしくはモバイルWi-Fiで済ませましょう。
光回線を引くよりは、その方が安く済みます。
一番最安値は、格安SIMのテザリングで済ませる方法
ネット代を一番最安値で済ます方法は、あなたが選んだ格安SIMでテザリングをするという方法です。
特に最近は楽天モバイルが「2,980円で自社回線エリアであれば使い放題」というチートじみた料金プランを出してきたおかげで、楽天回線エリアに住んでいる人はかなり安く済みます。
しかし楽天回線エリア対象外の人は、他の格安SIMで行うことになるものの、データ容量によってはモバイルWi-Fiや光回線を契約した方が安く済むこともあります。
通信容量無制限のモバイルWi-Fiを契約しよう
格安SIMのテザリングで賄えない場合は、別途光回線もしくはモバイルWi-Fiを契約する必要が出てきます。
どちらを選ぶかは、あなたのライフスタイルによって変わってきます。
- インドア派には格安SIM×光回線
- 外出することが多い人には格安SIM×モバイルルーター
ちなみにぼくは外出先でネットを使う機会が多いことから、モバイルWi-FiのBroadWiMAXを使っています。
BroadWiMAXの詳細を知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。
高速で通信できる点は魅力的ですが、デメリットは3年縛りがあることです。
契約期間が気になる人は、WiMAXと同じく通信容量無制限のクラウドWi-Fiがオススメです。
通信速度はWiMAXよりも低めですが、最低利用期間が設定されていないため、いつでも違約金0円で解約できます。
節約したいなら光回線は不要
モバイルルータの他に光回線が選択肢に上がりますが、節約したいのであれば固定回線は不要です。
「固定回線は無いといけない」と考えている方も、中に入るかもしれませんが、スマホとモバイルルータがあれば一切問題がありません。
確かに光回線はモバイルルータよりも高速の上に、月額料金も大差無いです。
- BroadWiMAX:3,411円
- クラウドWi-Fi:3,380円
- enひかり(マンションタイプ):3,300円
しかし光回線は、お住まいの物件によっては開通・撤去に工事が必要になり、工事費もいくらか請求されます。
そのため光回線は月額利用料とは別に費用が掛かるため、節約の観点で見るとオススメできないのです。
光回線が適しているのは以下のような人です。
- 家で過ごすことが多い人
- 光回線開通に当たって工事不要、もしくは無派遣工事(2,000円くらい)で済む場合
これらに該当しない人は先述で解説した「テザリングで過ごす方法」もしくは「モバイルルータの契約」で過ごしましょう。
一人暮らし向けのネット環境の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
③テレビを見る頻度が少ない人はNHK受信料を解約しよう
「家にテレビがあるけど全然見ていない」人もいるのではないでしょうか。
NHK受信料は月換算すると1,000円ちょっと掛かり、結構な固定費となります。
そのためテレビを見ない人は支出を削るために、テレビを売ってしまいましょう。
【NHK受信料(地上契約)】
料金 | |
1ヶ月払い | 1,260円 |
2ヶ月払い | 2,520円 |
6ヶ月払い | 7,190円 |
12ヶ月払い | 13,990円 |
今では動画配信サービスでも、放送されたテレビ番組を観ることも出来ますし、U-NEXTであれば「NHK丸ごと見放題パック」が月額990円で観られます。
これを機にテレビを廃棄して、NHKを解約して節約してみてはどうでしょうか。
④車を持っている人は節約の前に手放すことも選択肢に入れよう
車は所有するだけでもかなりお金が掛かります。
そのため車を所有している人は維持費の見直しだけでなく、車を手放すことを視野に入れて検討してみましょう。
<見直すべき項目>
- 自動車保険を最安値の業者に乗り換える
- 車検を安い業者に依頼
- ガソリン代が安くなるようにクレジットカードの発行
- 自動車がそもそも必要かどうか
車を手放すことを検討しよう
節約する上で一度、あなたが今乗っている車を手放した時の生活を想像してみましょう。
地方に住んでいるとしても、状況を整えれば車を手放すことも可能かもしれません。
<地方で車無しで生活する4つの条件>
- 駅が徒歩圏内
- 職場が徒歩圏内
- 街の繁華街に住んでいる
- カーシェアリングのステーションが近くにある
具体的な方法を下の記事にて、詳しく解説しています。
先述のした4つの条件が揃っているのであれば、車を手放してみましょう。
実際に軽自動車だったとしても維持費だけで60万円掛かる計算になりますから。
ガソリン代の支払いをクレカ払いにして節約しよう
ガソリンについては、ぼくはENEOSカードを発行してENEOSだけで給油するようにしています。
これのおかげで半年間で1,000円以上も節約することが出来ました。
さらにENEOSカードであれば、電力会社をENEOSでんきにすることでさらに安くなりますしね。
ENEOSカード発行によってどれだけお得になったか、という体験談を以下の記事で書いています。
自動車保険は毎年見直し・見積もりを取ろう
自動車保険も車を維持する上でかかる支出の一つです。
しかし自動車保険は契約が切れる段階で様々な業者に見積もりを取ることで、安くなるケースがあります。
実際にぼくは毎年切り替わる段階で見積もりを取っていますが、毎回保険会社を乗り替えて、毎年少しずつ安くしています。
- 平成30年3月:55,490円(SBI損保)
- 平成31年3月:44,560円(チューリッヒ)
- 令和2年3月:38,640円(SBI損保)
ぼくが無事故だからというのも大きいのですが、その時点で安いと思って契約した保険会社でも、改めて見積もりを取ってみるともっと安い会社があるかもしれません。
インズウェブであれば、20社の保険会社から一括で見積もりを取ってくれます。
自動車保険の更新が近づいたら、一番安い保険会社に乗り換えましょう。
また保険会社の乗り換えだけでなく、補償内容の見直しも行うことで節約に繋がります。
実際にぼくが加入している保険プランと見直し方法については、以下の記事で解説しています。
車検する時も一括見積を取ろう
一括見積は自動車保険だけでなく、車検の際にも同様で、一括見積で安い業者を選びましょう。
車検は業者によって、金額が全然違います。
ぼくも一括見積を掛けたことがありますが、最大で2万円も違う業者もありました。
楽天車検であれば、あなたが住んでいる地域周辺の業者さんに一括で見積もりを取ってくれます。
少しでも車検代を抑えるために、一括で見積もりを取って、安く済ませましょう。
楽天車検のメリットデメリットについては、以下の記事で解説しています。
⑤電気代の節約は電気会社乗り換えが簡単
電気代はやり方を間違えれば確かにストレスが溜まってしまい、ケチケチした感じになってしまいます。
しかし適切なやり方で取り組めば、簡単に電気代の節約が出来ます。
電力会社を乗り換えれば年間で3,000円安くなることも
毎月必ず支払うことになる電気代は、電力会社を乗り換えるだけでかなり安くなります。
かつてENEOSでんきを利用していた時は、乗り換えなかった場合と比較して年間3,000円近くも安くなりました。
エネオスでんきを利用してもうすぐ2年、この1年間で電気代が3000円近くも節約できました( ^ω^ )
ガソリン代も安くなってるので、実際にはもっと節約できてます。
たった一つの手続きで固定費を抑えられるなんて、節約が楽な時代になりましたねぇ。#おうちのENEOSはじめよう#節約 pic.twitter.com/1kIM952uqn— つちまる@節約で兼業 (@tcdtkhs) 2019年2月18日
https://saving-life-cost.net/electronic_free/
ENEOSカードと連動させれば更にガソリンがお得になるので、車を所有している方はENEOSでんきがおすすめです。
車を持っていない人は、東京電力管轄エリアであれば、あしたでんきがオススメです。
以下の記事にて、実際にどれくらい安くなるのか、比較も交えながら解説しています。
また電気代は地域によって値段がかなり違います。
そのためあなたの住まいの中で一番安いところを探すのであれば、でんきの比較インズウェブを使って一括で見積もりを取ってみましょう。
契約アンペア数の見直しで毎月の電気代を削減
また電気代を決める要素の一つにアンペア数があります。
これが大きいほど毎月の電気代が高くなるのですが、これを下げることで安くなります。
一人暮らしの場合、40A以上であれば高すぎるので、下げましょう。
30Aから20Aに下げる場合は、事前に検討しておかないと、あとで困ることになります。
そのため以下の手順を踏んだうえで下げるかどうか、判断しましょう。
- 今使っている電化製品のアンペア数を洗い出す
- 最も家電を使う季節・時間帯で同時に使った場合の合計アンペア数を計算する
- 20Aを切るようであれば下げる、そうでない場合はそのまま
ちなみにぼくもアンペア数を下げることを検討しましたが、冬の早朝の時に20Aで生活するのは無理そうだったので、アンペア数を下げるのは諦めました。
⑥ガス代節約はシャワーヘッドノズルの交換で実現できる
ガス代を節約する方法は、毎日シャワーを浴びる際に使うシャワーヘッドノズルを節水タイプに交換しましょう。
ガスについては「都市ガス」と「プロパンガス」の二種類あり、プロパンガスは高額な上に、電気と違って会社を変えることが出来ません。
そこでガス代を削減するためには、工夫してガス使用量を減らすしかありません。
シャワーを浴びる際に節水タイプのシャワーヘッドノズルに取り換えれば、節水量に比例してガス使用量を削減できます。
初期コストは掛かってしまいますが、長い目で見れば節約に繋がるので、投資と割り切って購入しましょう。
それでもガス代が高いと悩まれているのであれば、ハードルは高いですが大家さんに「ガス会社乗り換え」の相談をしてみるのも一つの方法です。
もっとも、都市ガスが通っているエリアに住んでいるのであれば、都市ガス対応の住居を選ぶべきなんですけどね。
⑦一人暮らしに生命保険は一切不要!全部解約しよう
一人暮らしであれば生命保険は不要です。全部解約してしまいましょう。
単身赴任などで別居している家族がいるのであれば必要な場合もありますが、一人暮らしのうちは割に合わないからです。
- 養老保険:資産運用の方がリターンが大きい
- 医療保険:貯金+国民健康保険で十分に賄える
- 死亡保険:残す家族がいない
実際に生命保険に加入することによるコスパの悪さは以下の記事にて、数字も出した上で解説しています。
要するに生命保険の補償を得るためには、割高なうえにリターンが少ないのです。
ただし一人暮らしの方でも、以下に当てはまるような人は、生命保険を解約しなくてもいいでしょう。
- 要介護などで動けない両親・兄弟を養っている(死亡保険)
- 単身赴任などで、離れて暮らす家族がいる(死亡保険)
- 手元にお金がほとんど無くて、入院したらお金が払えない(掛捨て医療保険)
⑧住居の節約は家賃の値下げ交渉と火災保険の見直しをする
家賃を節約するのであれば、勇気がいることですが、大家さんに値下げ交渉をすることになります。
固定費の中でも家賃がかなりのウェイトを占める人は多いかもしれません。
しかしこの部分を見直せれば、生活がかなり楽になります。
火災保険は必要だが、補償内容の見直し必須
先述で生命保険は不要と解説しましたが、間違ってもその勢いで火災保険は解約しないでください。
火災保険が必要な理由は大きく二つあります。
- 火事だけでなく水害や台風などの災害、家庭内での自分の過失により生じる補償が適応される
- 部屋だけでなく自分自身の家財も補償対象になる
実際にぼくは食器洗浄機を取り付けた際に失敗して、140万円ほどの損失を出してしまったことがあります。
しかし火災保険が適応されたおかげで、弁償金を支払わずに済みました。
ただし火災保険の補償内容見直しは必須です。
とくに自動車保険に加入している場合、重複している項目がいくつかあります。
自動車保険の補償内容と照らし合わせて、見直しを掛けましょう。
実際に火災保険に加入しておけば、大家さんも安心して貸してくれるので、お互いのために加入しましょう。
どうしても苦しいときは家賃の値下げ交渉をしてみよう
家計簿が苦しいときは、家賃の値下げ交渉をしてみましょう。
我が家でも39,000円と、自治体内の相場の中ではかなり安い方ですが、それでも家計簿的に見ればかなりの割合を占めます。
安い物件に引越すという選択肢もありますが、実際には引越し費用や入居のための初期費用が掛かったりと、それらのコストを回収するには時間が掛かりすぎます。
そのため住居にかかる費用を抑える一番簡単な方法として家賃の値下げ交渉を大家さんとしてみることです。
都心部を除けば、基本的に家賃は下がる傾向にあるので、あなたが入居した頃よりも家賃が下がっている可能性が高いです。
そのため賃貸サイトであなたが住んでいる部屋を検索してみて、その金額よりもあなたが支払っている家賃が高い場合は、交渉の余地ありです。
参考書籍を紹介するので、気になる方はぜひ読んでみて下さいね。
⑨駐車場代を見直す
車を所有している人は、駐車場代を見直すようにしましょう。
毎月2,000円安い駐車場に停める場所を変えるだけで、年間で24,000円も節約になります。
オススメのサービスは、PMCマンスリーパーキングです。
こちらのサービスであれば、あなたの住んでいる地域の中で、最も安い駐車場を見つけてくれます。
特に都心部であれば、毎月5,000円以上の節約が実現できる場合もあります。
安い駐車場を見つけるために、活用しましょう。
⑨使っていない月額制サービスがあれば解約を忘れずに
最後に、使わなくなった月額制サービスを解約し忘れていることはありませんか。
心当たりが無くても、昔契約したサービスの会費を知らず知らずに支払っている可能性があります。
そういったお金が無いか、家計簿をつけて確認してみましょう。
- 行かなくなったスポーツジムの会費
- 観なくなった動画配信サイトの月額プラン
- 初月無料に惹かれて、ズルズルと契約したままの通販サービス
見直してみないと、意外と使っていないサービスにお金を支払っていることがあるので注意が必要です。
「私は大丈夫」と思っていても、意外と契約していたのを忘れていたサービスとかあったりします。
なので家計簿は定期的に見直しておくことをおすすめしますよ。
まとめ
固定費の節約は以下のポイントを抑えつつ、見直しましょう。
<一人暮らしの固定費を見直す項目>
- スマホを格安SIMに変える
- ネット代は格安SIMテザリングもしくはモバイルWi-Fiを駆使する
- NHK受信料の解約
- 車は手放せないか検討してみる
- 電力会社の乗り換えをする
- 生命保険は解約
- 家賃の値下げ交渉をしてみる
- 解約し忘れている月額のサービスが無いかチェックする
固定費は一度見直してしまえば、その後もずっと節約できます。
そのため節約に取り掛かるうえでは最も労力が低い作業になるのです。
中にはすぐに取り掛かれない項目もあるかと思いますが、まずあなたが出来ることから取り掛かってみてはどうでしょうか。