2020年に施行されたレジ袋の有料化を代表するように、近年では至る所で“脱プラスチック”が叫ばれています。
とはいえプラスチックは非常に便利なもので、他の素材が使われた商品よりも安く手に入るため、気づかないうちに使っています。
人によっては「脱プラスチックよりも目の前の生活の方が重要だ!」という人もいるでしょう。
そこでこの記事では脱プラスチックについて、あなたの生活にも直結する節約と両立できる方法をご紹介。
節約額は微々たるものかもしれませんが、将来の地球のために今から行動してみませんか。
Contents
なんで今脱プラスチックが叫ばれているの?
まず現在“脱プラスチック”が叫ばれている理由について、簡単に解説します。
プラスチックの大半はゴミとして廃棄されており、世界全体で見るとたったの9%しかリサイクルされていないと言われています。
放置されたプラスチックゴミは劣化して細かくなったものが海や大気に放出され、動物や人間に悪影響を及ぼすことに。
他にも様々な問題がありますが、プラスチックの大半はリサイクルされないのでヤバい、ということを理解していただく必要があります。
とはいえいきなり環境問題のことを言われても、遠い出来事に思えて行動に移そうと思えない人が大半でしょう。
そこで“節約”という形で脱プラスチックの手法を伝えられたらと考え、この記事を執筆することにしました。
脱プラスチックで節約する6つの方法
ここからは脱プラスチックを目指しながら節約を実現する方法を紹介します。
脱プラスチックだけなら他にもあるのですが、節約まで両立するのであれば以下6つに限られます。
- ペットボトル飲料は買わずに水筒を持参する
- カフェ・コンビニコーヒーを利用するときはタンブラーを持参する
- エコバッグを常に携帯する
- 積極的に自炊する
- 中古品を積極的に買う
- 除湿剤は繰り返し使えるものにする
一つずつ解説するので、脱プラスチックと節約を両立したい方はぜひ読み進めてください。
1.ペットボトル飲料は買わずに水筒を持参する
外出したときにペットボトル飲料を買わずに水筒を持参すれば、ゴミと支出の両方を減らせます。
当然ながらペットボトル飲料を買ったらその容器がゴミとして排出されます。
たった一本ならまだいいですが、人によっては毎日買っている人も多いはず。
年間を通してみるとかなりの量になるのではないでしょうか。
さらにペットボトル飲料で注目したいのが、費用の面。
家でお茶を作れば格安で済むのに対し、500mlのペットボトルを買った場合は120円も掛かってしまいます。
こちらも“チリと積もれば山となる”で、年間で換算すると、かなりの金額になります。
ペットボトル飲料を買わないだけでプラスチックゴミと出費の両方を、大きく減らせます。
2.カフェ・コンビニコーヒーを利用するときはタンブラーを持参する
飲み物に関して言えば水筒だけでなく、タンブラーでも脱プラスチック・節約の両方で効果があります。
カフェやコンビニによってはタンブラーで注文すれば割引してくれるお店があります。
- ローソン:10円引き
- タリーズコーヒー:30円引き
- スターバックス:20円引き
- 上島珈琲:50円引き
- カフェ・ド・クリエ:30円引き
カフェでは上記以外にもタンブラー割を対象としているところはありますが、コンビニコーヒーで割引をしてくれるのはローソンだけ。
割引はありませんが、ファミリーマートでもお願いすれば、タンブラーでコーヒーを入れてくれます。
一度当たりの割引額は少なめですが、カフェや喫茶店を利用する機会が多い人は、タンブラーを持って行ってみてはどうでしょうか。
プラスチックごみの削減に貢献できるだけでなく、お気に入りのタンブラーでくつろぎのひと時を過ごせますよ。
3.エコバッグを常に携帯する
こちらはすでにやっている人も多いかもしれませんが、エコバッグも脱プラスチックにおける節約術の一つです。
一度の買い物で3~5円程度しか節約できませんが、レジ袋は溜まってしまうと処分が結構面倒なもの。
ぼくは“レジ袋義務化”よりさらに前からエコバッグを活用していますが、レジ袋処分の手間も省けるのでかなり楽です。
最近は様々なエコバッグが販売されていますが、どうせ“脱プラスチック”を図るのであれば、ポリエステル製の商品は避けたいところ。
コットン製のものであれば汚れても洗えるため、いつでも清潔なバッグで買い物ができます。
またこちらは節約度外視になってしまいますが、和紙で作られたエコバッグもあります。おしゃれなバッグで買い物をすれば、毎日が楽しくなるかもしれませんよ。
4.積極的に自炊する
自炊もまた有力な節約方法の一つですが、ゴミの観点で見れば廃棄量を最小限に抑えられます。
自炊しない方はコンビニ弁当やカップラーメンなどで済ませる方が多いのではないでしょうか。
それらはプラスチック容器が使われているうえに、容器自体もかさばってしまいます。
一方の自炊でも食材の包装にプラスチックは使われていますが、コンビニ弁当などに比べるとかなり少なく済みます。
何より自炊は節約としてみれば額は大きく、以下の記事で試算してみたところ一日当たり370円程度、一ヶ月換算で1万円以上の節約が見込めます。
自炊を行えばゴミの排出量が減るだけでなく節約にもつながります。ぜひ始めてみましょう。
5.中古品を積極的に買う
中古品を積極的に買うのも節約とエコの両立につながります。
中古品が安い理由はここで触れるまでもないですが、“脱プラスチック”の観点で見ると、新品購入時の過剰包装を避けられる点があります。
特に通販で購入した場合、箱の中にいっぱいのプラスチック製の緩衝材が入っているじゃないですか。
その一方で中古品であれば梱包は最低限で済ませれているものが多いため、開封時に発生する余計なゴミが少ないです。
中古品は本体価格が安いだけでなく、梱包に使われるごみの削減にもつながるのです。
6.除湿剤は繰り返し使えるものにする
最後に取り上げるのはカビの発生を防ぐために大活躍の除湿剤、近年では繰り返し使えるものもあるため、ゴミの削減ができます。
ぼくが使っているのはYoitas社の除湿機。
吸湿が終わったら専用のドライスタンドで乾燥させれば再利用可能なので、ゴミが発生しません。
一方で使い捨て除湿剤を使う際は数ヶ月に1回の取り換えが必要なため、その度にゴミが発生してしまいます。
長期間利用すれば節約にもつながるので、ぜひ導入を検討してみてください。
使ってみた際の感想は以下の記事でまとめているので、ぜひこちらもご覧ください。
まとめ
プラスチックは非常に便利な素材なので、私たちの知らないうちに至るところで活用しています。
その一方でリサイクルできないというデメリットがあるため、社会的に大きな問題となっています。
今回は脱プラスチックにより節約を実現する方法を解説しました。
- ペットボトル飲料は買わずに水筒を持参する
- カフェ・コンビニコーヒーを利用するときはタンブラーを持参する
- エコバッグを常に携帯する
- 積極的に自炊する
- 中古品を積極的に買う
- 除湿剤は繰り返し使えるものにする
「いきなり脱プラスチックだなんて言われても…」と思われる方は多いかもしれません。
しかし節約ができて、それが地球のためになるならやってみるか、と感じませんか?
実際にゴミが減れば廃棄の手間も省けるため、節約できた分以上に快適な生活になるはずです。
ぜひできることから取り入れてみてくださいね。