一人暮らしで毎月の生活がギリギリとお悩みの方も多いでしょう。毎月ギリギリの生活を送っている人には、固定費が高い傾向が見られます。
固定費は一度見直してしまえば、永続的に効果が続くコスパのよい節約術なので、優先的に取り組むべきです。見直し方次第では、月1万円以上も節約できる可能性があります。
そこで本記事では、一人暮らしの固定費を賢く削減する方法から、その後の生活がどう変わるのかまで、具体例を交えながら詳しくご紹介します。生活の質を落とさずに固定費を削減でき、家計にゆとりを持たせられるようになるので、ぜひ最後までお付き合いください!
Contents
一人暮らしでかかる固定費6つ
生活していくうえで欠かせない固定費を見直すことで、毎月の支出を大きく抑えられます。固定費に該当する主な項目は、以下のとおりです。
- 家賃
- 生命保険料
- 損害保険料(火災保険、地震保険など)
- スマホ代
- ネット回線代
- 水道光熱費
ここからは、それぞれの固定費の内容について、具体的な節約のポイントとともに解説します。
家賃・住宅ローン
「家賃は高いけど、どのくらいが適正なの?」と気になる人は多いでしょう。
一般的に、家賃は手取り収入の25~30%程度が推奨されています。たとえば、手取り月収が25万円の場合、家賃の目安は6.25万~7.5万円です。
ただし、立地や物件の広さによって家賃は大きく変動するため、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。
生命保険料
生命保険料は、人によっては大きなウェイトを占める固定費です。実際に公益財団法人生命保険文化センターによると、年間払込保険料の平均は男性で20.6万円だそうです。
実際に、過剰な補償を付けて無駄に保険料を支払っている人は少なくありません。生命保険自体は必要な支出であるものの、補償内容が適切かどうかは見極める余地は十分にあるでしょう。
損害保険料
損害保険は重要でありながら、一人暮らしにとって大きな固定費と言えます。一人暮らしの人が契約している主な損害保険は、以下のとおりです。
- 火災保険
- 自動車保険
- 個人賠償責任保険
- ペット保険
とくに一人暮らしの人でもお世話になる機会が多いのが、火災保険です。火災だけでなく自然災害や故意の損傷をしたときでも適用可能なため、万が一お住まいの家を傷つけたときに修理代を支払わずに済みます。
また、自動車を所有している人は自動車保険も必須と言える支出です。自動車事故を起こしてしまうと高額な賠償金が発生する恐れがあるため、万が一に備えて入っておくべきです。
とはいえ、損害保険の種類に関係なく自分にとって必要な補償を把握したうえで、加入しないと支出がかさむだけです。
スマホ代
現代のインフラとも言えるスマホ代に、高額な支払いをしている人も多いでしょう。
実際に、契約している通信会社次第で月数千円の差が生じることもあるくらいです。スマホ代については、まず格安SIMへの乗り換えを検討してみてください。
また、スマホ代を安く済ませる方法のひとつが、通信容量を下げることです。かといって、契約する通信容量を下げてしまうと、月末近くには容量不足で通信できないという事態に陥ることもあるでしょう。
そのため、過不足なく通信できるプランで契約することが大切です。
ネット回線代
一人暮らしの人の中には、お住まいに光回線やモバイルWiFiを契約する場合もあるでしょう。通信容量が大きい人ほど、スマホ代とは別にネット回線代を支払ったほうが安く済む場合もあります。
ネット回線代の費用相場は、以下のとおりです。
ネットサービスの種類 | 月額料金の目安 |
---|---|
光回線 | 4,000~6,000円程度 |
モバイルWiFi | 2,000~5,000円程度 |
モバイルWiFiはとくにサービス内容の違いが大きいため、詳細を確認したうえで契約することが大切です。
一人暮らしの場合は、自身のスマホ通信だけで賄えないか、検討してみるのも良いでしょう。
水道・光熱費
生活するのに欠かせない水道・光熱費も無視してはいけません。一人暮らしであればさほどかからないとはいえ、毎月必ず発生する支出です。そのため、年単位で見てみると、比較的大きな支出となります。
また、水道・光熱費の難しいのが、節約するとストレスに直結する点です。
水道・光熱費の節約方法については後述していますが、無理のない範囲で取り入れましょう。
一人暮らしの固定費が生活費に占める割合
総務省統計局が公表している家計調査によると、2024年7~9月期における単身世帯の総支出額は約25.6万円であるのに対し、固定費に該当する支出は約12.1万円と半分近くを占める結果でした。
家賃地代 | 50,247円 |
水道・光熱費 | 34,003円 |
他の光熱 | 312円 |
携帯電話通信料 | 14,634円 |
医療保険料 | 2,532円 |
他の非貯蓄型保険料 | 8,039円 |
火災・地震保険料 | 2,715円 |
自動車保険料(自賠責) | 904円 |
自動車保険料(任意保険) | 4,339円 |
合計 | 120,932円 |
【参考】
家計調査 家計収支編 単身世帯|政府統計の総合窓口
統計上は総支出に対して固定費が占める割合は50%前後であるものの、低いほうが生活に余裕を生みやすくなります。
固定費は低ければいいものではありませんが、反対に割合が70%を超えると、急な出費や趣味にお金を回せなくなる危険性が高まります。
まずは、自身の固定費と総支出額の割合を算出してみて、上記の金額と比べてどうなのか比較てしてみてはいかがでしょうか。
一人暮らしの固定費を削減する方法
固定費を一度でも見直してしまえば、年間で数十万円の節約も決して不可能ではありません。固定費は毎月必ず発生する支出なので、少しの削減でも年間で見ると大きな効果が期待できます。
ただし、生活の質を極端に下げるような無理な節約は長続きしないため、自分のライフスタイルに合わせた方法を選ぶことが重要です。
固定費を見直すにあたり、具体的にやるべきことは以下の5つです。
- 家賃の見直し
- 電気・ガスなどの光熱費を抑える工夫
- スマホを格安SIMへ乗り換え
- サブスクリプションサービスの整理
- 保険の見直し
ひとつずつ見ていきましょう。
家賃の見直し
実は、契約更新時の交渉次第で家賃を下げられる可能性があります。多くの大家さんは、優良な入居者に長く住んでもらうことを望んでいます。
とくに、近隣物件の相場よりも高めの場合ほど交渉がうまくいく可能性が高まります。
交渉する際は、以下のようなアピールポイントを準備して交渉に臨んでみてください。
- 家賃の支払いを一度も遅延していない
- 近隣とのトラブルがない
- 部屋を丁寧に使用している
- 長期の入居を希望している
家賃の値下げ交渉が期待できない場合は、今よりも安い物件に引っ越すことも選択肢のひとつです。引越しを検討する場合は駅から少し離れた物件や、低階層の物件は家賃が低めに設定されている傾向があります。
電気・ガスなどの光熱費を抑える工夫
毎日使う電気・ガスも見直しの余地がある固定費のひとつです。電気については、電力会社を切り替えるだけで、光熱費が年間2,000円以上安くなることもあります。
まずは現在の使用量と料金プランを確認し、自分の生活パターンに合った最適なプランを探しましょう。電気の使用量が少なめの場合は基本料金が安いプランがおすすめです。対照的に、電気の使用量が多い場合は、従量料金が安いプランのほうが電気代を抑えられます。
ちなみに、電気代は以下2つの内訳から成り立っています。
- 基本料金
⇒電気の使用量に関係なく毎月支払いが発生 - 従量料金
⇒電気の使用量に応じて支払いが発生
ガスについては、一人暮らしであればシャワーノズルを節水タイプに交換するのが効果的です。ノズルによっては水の使用量を50%以下に抑えられることもあるため、それに伴いガス代も抑えられます。
また、上述の家賃見直しに伴い引越しを検討している場合は、都市ガスの物件を選ぶこともガス代の節約になります。都市ガスに対応しているエリア内で探すことが大前提ですが、プロパンガスよりも4~5割ほど安くなるため、判断基準のひとつとして持っておきましょう。
スマホを格安SIMへ乗り換え
スマホを格安SIMの通信会社へ乗り換えるだけで、月3,000円以上も抑えられる可能性があります。近年では大手キャリアでも安めのプランを提供してくれているものの、それでも月5,000円はかかるでしょう。
格安SIMであれば、通信容量によっては月1,000円程度で済むこともあります。
格安SIMに乗り換える際のポイントは、以下の3つです
- 通信速度の安定性
- 通信容量のプラン
- 初期費用と契約期間
格安SIMによってはさまざまなプランが設けられているため、どれを選べばいいか迷われる方は多いでしょう。現在契約中の通信会社のマイページに問い合わせれば、過去数ヶ月間で消費した通信量を確認できます。過去の通信量よりも少しゆとりのある容量を選べば、適切な料金でスマホを利用できるでしょう。
サブスクリプションサービスの整理
サブスクリプションサービス利用していないにもかかわらず、一度契約したきり支払いだけしているというケースは珍しくありません。実際にサブスクリプションサービスの多くは月数千円程度と少額なため、無駄遣いだと感じにくく、気が付いたら多くの契約をしているものです。
利用していないサブスクリプションサービスの見直しで、効果的な節約ができます。以下のポイントを意識して、整理してみてください。
- 利用頻度が月1回以下のサービスは解約を検討
- 似たようなサービスの重複を避ける
- 年払いプランがある場合は切り替えを検討
- 無料期間終了後の自動更新に要注意
さまざまなサブスクリプションサービスがあるものの、解約手続きはどのサービスでも簡単なため、早急に行いましょう。
保険の見直し
保険は多くの人が余計な保障を付けていることが多いことから、見直しの余地がある支出のひとつです。一人暮らしの方は特に、必要最低限でも問題ないケースが多いです。
最低限押さえておくべきポイントを、以下にまとめてみました。
- 生命保険
⇒積立型から掛け捨て型に切り替える - 自動車保険
⇒車両保険を外す - 火災保険
⇒家財保険の補償額が過剰ではないか
意外にも、火災保険と自動車保険は保障内容が重複していることも珍しくないため、入念にチェックしておきましょう。
年に1回は契約内容を見直し、ライフスタイルの変化に合わせて保障内容を調整することをおすすめします。
一人暮らしの生命保険については「独身の人に生命保険が一切不要な理由と、万が一に備えるべき対策まとめ」の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

一人暮らしの人が固定費を削減するメリット
固定費の見直しは、今後のライフプランを大きく変える可能性を秘めているといっても過言ではありません。固定費を適切に管理することで家計が安定しやすくなり、より充実した生活を送れるようになります。
固定費を削減することによるメリットは、以下のとおりです。
- 生活費全体に余裕が生まれる
- 将来の貯蓄が増える
- ストレスを軽減し、精神的な安定を得られる
- 趣味や交際費に充てられる資金が増える
- 予期せぬ出費にも柔軟に対応できる
固定費を削減すれば家計が安定しやすく、貯蓄や資産形成もスムーズになるため、将来の夢や目標に向けた計画も立てやすくなるでしょう。結果として、長期的な人生設計にも良い影響を与えてくれるはずです。
詳しく見ていきましょう!
生活費全体に余裕が生まれる
固定費を見直すことで、月々の支出に対する不安が大きく軽減されます。
例えば、固定費を月1万円も削減できれば、以下のような使い方が可能になります。
- 質の良い食材を選んで健康的な食事を楽しむ
- 長く使える良質な日用品を購入する
- 急な出費に対する予備費として確保する
固定費を抑えられれば支出の見通しが立ちやすくなるため、家計管理も今まで以上に簡単になるでしょう。
将来の貯蓄が増える
固定費を削減することで家計に余裕が生まれ、将来の資産形成がスムーズになる可能性があります。月1万円を削減して20年間にわたり投資した場合、複利効果により運用益だけで100万円以上を得られる可能性もあるくらいです。
平均利回り(年) | 金額 |
---|---|
0%(運用せず) | 240万円 |
1.0% | 266万円 (うち収益26万円) |
3.0% | 328万円 (うち収益88万円) |
5.0% | 411万円 (うち収益171万円) |
貯蓄をしっかりしておくことで、以下のような安心につながります。
- 結婚や出産などへの備え
- 老後の生活資金の確保
- マイホーム購入の頭金準備
将来への不安が減ることで、今の生活もより楽しめるようになるでしょう。
ストレスを軽減し、精神的な安定を得られる
固定費の削減は結果としてストレスの軽減につながり、精神的な安定を得られます。
生活費を抑えられるため同じ収入でも手元に残るお金が増え、趣味や娯楽に費やせるようになります。結果として、日々の生活が一層充実するでしょう。
また、突然収入が減ったとしても乗り切りやすくなることも、固定費を削減することで得られる効果のひとつです。収入が減るという事態は、本来であれば多大なストレスに感じるものです。
ストレスの少ない状態は、以下のような好循環を生み出します
- 仕事への集中力が高まる
- 前向きな気持ちで生活できる
- 新しいことにチャレンジする勇気が出る
- 人間関係が良好になる
ストレスフルな生活を送っている人は、騙されたと思って固定費の見直しをしてみてください。
趣味や交際費に充てられる資金が増える
家計に余裕が生まれれば、自分の好きなことにお金を使えるようになります。固定費削減により浮いたお金で、以下のことに取り組んでみるとよいでしょう。
- 新しい趣味にチャレンジする
- 友人との食事や旅行を楽しむ
- スキルアップのための習い事を始める
- 興味のある資格取得にチャレンジする
自分が心から満足のいく経験が増えることで、生活の質は確実に向上します!
予期せぬ出費にも柔軟に対応できる
固定費を削減することで余裕資金を生みやすくなるため、突然の出費に慌てることなく、落ち着いて対応できるようになります!
実際に日常生活を過ごす中で、以下のような予期せぬイベントが起こることがあります。
- 急な家電の故障や修理
- 予定外の入院に伴う医療費や薬代
- 冠婚葬祭などのイベント費用
- 家族への緊急的な支援 など
急な出費に備える余裕があることで、日々の生活がより安定したものになるでしょう。
一人暮らしの人が固定費削減以外で支出を抑える方法
固定費の見直しに加えて、日々の買い物を工夫するともっと賢く節約ができます。賢い消費習慣を身につけることで、家計の無駄を減らしながら生活の質を保てるようになります。
具体的に取るべき方法は、以下のとおりです。
- クーポンやポイント還元を活用する
- お得な買い物方法を知る
ひとつずつ見ていきましょう!
クーポンやポイント還元を活用する
ポイントやクーポンを上手に活用すると、年間で数万円単位でお得になる可能性があります。まずは、普段から利用している店舗でクーポンやポイントを発行しているのか、チェックしてみてください。
- 貯めるポイントは1~2つに絞り込む
- 店舗のポイントアップデーを狙って買い物をする
- できるだけポイントが還元されるキャッシュレス決済で支払う
買い物はこまめにするよりも、お得になるタイミングを見計らってまとめて購入したほうが、効率よくポイントを貯められます。また、さまざまなポイントシステムが存在しますが、貯めるポイントを1~2つに絞り込むことも重要です。
複数のポイントシステムを利用するとなると、ポイントが分散してしまい、貯められたとしても上手く使えなくなってしまいます。
お得な買い物方法を知る
ポイントやクーポンの活用だけでなく、お得に物を買う方法を取り入れることも大切です。同じ物を購入する場合でも、店舗や時期を変えるだけで、金額が大きく異なることもあります。
明日からでも取り入れやすい、お得な買い物方法を以下にまとめてみました。
- スーパーの値引き時間を把握して生鮮食品を購入
- 曜日によって何が安いのかを把握しておく
- 家電は安くなる時期を把握しておく
- 安く買える店舗を品目カテゴリーごとに把握しておく
とはいえ、安く買うことを徹底すると却って疲れてしまうので、無理のない範囲で取り入れることが大切です。
一人暮らしで固定費を削減し、理想の生活を実現しよう
固定費の見直しは、あなたの理想の生活への第一歩と言っても過言ではありません。無理なく続けられる範囲で、自分の今のライフスタイルに最適な状態になるように見直すことが大切です。
まずは現時点での固定費を洗い出し、無駄な支出がないか確認してみてください。無駄な支出を見つけたらできるだけ早めに解約やプラン変更をし、家計をスリム化させることが大切です。
削減できた費用は、自分の成長や将来の夢に向けて有効活用してみてはいかがでしょうか。そうすれば、理想の生活の実現に近づけるはずです!