つちまる@tcdtkhsです。
地方では必需品と言っても過言ではないのが自動車。
しかし一方で、地方在住といえども職場が家から近いがゆえに平日は車に乗る必要が無い、いわゆるサンデードライバーの方も少なくないのではないでしょうか。
かくいうぼくも2か月間だけサンデードライバーだったことがあります。
車に乗る機会が少ないだけに週末に車に乗る楽しみが大きい反面、どうしても無駄が大きいなぁと感じていました。
そこで今回は、週に1,2回しか乗らないサンデードライバーは車を持つ必要性があるかどうか、という話です。
車を持つのはコスパとしていいのか??というサンデードライバーの車所有に白黒つけていきますよ。
Contents
車にかかるコストはいくらくらい??
まず車を持つことでかかるコストはいくらくらいか、というところからです。
以前車の維持費について書いたのですが、4年間所有した場合は普通車で85万、軽自動車で60万くらい年間でかかります。
軽自動車の維持費は4年間で60万円も掛かる
今回は維持費が安い軽自動車に絞って出していきます。
軽自動車の維持費について、先日書いた記事を抜粋します。
軽自動車(ハスラー) ガソリン代(ガソリン) 238,800円(4975/月×48) 自賠責保険 30,260円(15,130/2年×2) 自動車税 28,800円(7,200/年×4) 自動車保険(任意保険) 169,680円(42,420/年×4) 車検(回/2年) 130,000円(65,000/2年×2) ※ 合計金額(4年間) 597,540円
4年間で60万円くらいなので、年間にして15万円程度ですね。
軽自動車なら安いと言っても、結構な金額です。
しかもハスラーって燃費がいいと言われる軽自動車の中でもトップクラスですからね。
他の軽自動車だったらもっと掛かるでしょう。
維持費以外に車を所有する上でかかるトータルコスト
実際には先述の維持費に加えて、本体価格と駐車場代も乗っかります。
以前の記事でも出した事例で軽自動車はスズキ・ハスラーの新古車で120万円くらい(2018年8月時点)だったので、今回はこの金額を基に算出します。
それに4年間の維持費を合わせると、トータルで180万円。
さて、週に1,2回しか乗らないサンデードライバーが180万円もはたいて購入するメリットがあるかどうか、という話です。
今回は軽自動車を4年ごとに乗り換える場合を想定して計算を進めていきますよ。(車検が2年ごとでキリがいいため)
カーシェアリング・カーレンタルという選択肢
一方でサンデードライバーの人にはカーシェアリングやカーレンタルを使うという選択肢も出てきます。
この二つ、「自分が車を所有しない」という共通点はありますが、どのように違うのか料金体系のことも含めてちょっと解説していきますね。
6時間未満の短時間利用がお得なカーシェアリング
カーシェアリングの特徴は、予約をすれば24時間いつでも使えることです。
必要な時に自由に車をつかえるのがカーシェアリングの特徴。
15分単位で使えるので、サクッと買い物に行きたいときとかに使うことが出来ます。
タイムズカープラスの場合も15分単位で利用することが出来るようになっています。
料金 | 距離料金 | |
ショート | 206円/15分 | なし |
6時間パック | 4,020円 | なし |
12時間パック | 6,690円 | 16円/km |
24時間パック | 8,230円 | 16円/km |
アーリーナイトパック (18-24:00) |
2,060円 | 16円/km |
レイトナイトパック (0-9:00) |
2,060円 | 16円/km |
上記の利用料金に加えて月額基本料金1,080円が掛かります。
また、12時間以上のパックの場合だと走行距離に応じた追加料金も発生します。(100km走った場合は1,600円加算)
後述するカーレンタルは別途ガソリン代が掛かるのに対して、カーシェアリングは車内に常備してあるガソリン専用カードで精算をすればいいのでガソリン代は考慮しなくていい料金体系となります。
一日中使う、長時間利用がお得なカーレンタル
一方のカーレンタルはカーシェアリングに比べて長時間利用がお得なサービスになります。
しかしその反面、店舗を経由して車を借りないといけない上にその店舗も20時営業終了というところが多いので、カーシェアリングに比べて融通が効きにくいというデメリットもあります。
料金体系は車種によってまちまち。
ここではタイムズカーレンタルの軽自動車プランとコンパクトカーのプランの二つを見ていきます。
<軽自動車とコンパクトカーの料金比較>
軽自動車 | コンパクトカー | |
6時間まで | 3,628円 | 4,233円 |
12時間まで | 4,406円 | 5,184円 |
24時間まで | 5,184円 | 6,048円 |
車種にこだわらないのであれば、やはり軽自動車の方がお得ですね。
カーシェアリングと違って月額基本料金はありませんが、車返却時はガソリンを満タンにして返す必要があるので、別途ガソリン代がこれに加わってきます。
料金体系の違い
- カーシェアリング:利用料金+距離料金+月額基本料金
- カーレンタル:利用料金+ガソリン代
どっちが安い?車購入VSカーシェアリング・カーレンタル
ここからは本題の、車購入かそうじゃない場合はどちらが安いか、という話です。
サンデードライバーと言っても使用する状況は人によって全然違うでしょう。
週に一回買い物にぷらっと出かけるためだけに使う人と毎週末に遠出をしてドライブも楽しむ人では走行距離も利用時間も全然違うはず。
今回は2パターンの利用状況から、車を所有すべきか否か決めていきます。
ケース1:毎週末ぷらっと買い物へ行く場合
まずは毎週末にぷらっと買い物へ行く場合の人の計算です。
近場(と言っても自転車では困難な距離)のショッピングモールに行ったり、市内の観光スポットへ遊びに行くような使い方ですね。
買い物へ行く場合、大体3時間もあれば帰ってくるでしょう。
たまに買い物時間が長引いて6時間になることもあると思います。
というわけで利用状況は以下のように設定します。
<条件>
- 乗る回数は毎月5回(週1よりも少しだけ多い)
- 5回中4回は3時間利用、1回は6時間利用
- カーシェアリングを活用
以下計算式です。
<4年間の利用料金>
3時間を4日間、6時間を1日利用した場合の金額
3時間利用:206円/15分×180分×4日=9,888円
6時間利用:4,020円×1日=4,020円
毎月の費用
9,888+4,020円=13,908円/月
4年間の利用料金
13,908×48=667,584円/4年間
<4年間の月額基本料金>
1,080円/月×48ヶ月=51,840円
<4年間にかかる合計金額>
667,584+51,840=719,424円
この場合、4年間で72万円弱掛かることになります。
ケース2:毎週末がっつり遠出する人
二つ目のケースは、毎週末にがっつり遠出をするような人です。
<条件>
- 乗る回数は毎月5回
- 5回とも12時間利用とする
- うち4回は1日120km(下道で片道2時間くらいの距離)利用
- 1回は180km(高速利用で片道1時間くらいの距離)利用とする
- カーレンタルを活用、コンパクトカーを借りると仮定
- 乗る車種はいずれもガソリン車とする
- 車の燃費は18km/ℓ、ガソリン料金は145円/ℓを当てはめる(8.06円/km)
以下計算式です。
<利用料金>
5,184円×5日=25,920円(1か月あたりの利用料)
25,920円×48ヶ月=1,244,160円(4年間の利用料)
<ガソリン代>
(120×4+180)km×8.06円/km=5,320円(1か月にかかるガソリン代)
5,320円×48ヶ月=255,360円(4年間のガソリン代)
<合計金額>
1,244,160+255,360=1,499,520円
4年間で150万円ほどかかる計算になりました。
車所有とカーシェアリング・レンタルにかかるコストのまとめ
2つのパターンで掛かる金額を基に結論を出します。
まず、自動車保険・車検・税金を含めた軽自動車の維持費は60万円(ガソリン代24万円分込み)となります。
で、所有の場合はこの60万円に本体代と駐車場代が乗っかってきます。
駐車場の料金については地域によって異なるのですが、ぼくが名古屋にいたときに借りていたところは5,000円/月だったのでそれを当てはめます。
4年間あたりの金額 | |
軽自動車所有 | 約84万円(維持費+駐車場代※) |
ぷらっと使う人(ケース1) | 約72万円 |
がっつり使う人(ケース2) | 約150万円 |
※所有時の駐車場代:5,000円×48ヶ月=24万円
軽自動車所有の場合、駐車場代を含めた時点でケース1の金額を上回ったので、ケース1の人は車を所有するメリットは無いことが分かりました。
悩みどころはケース2のがっつり使うサンデードライバーの人。
所有時とレンタカー利用の差額分である66万円以内の軽自動車を購入すれば、所有するメリットはあるように思います。
しかしケース2でレンタカーを借りる場合の計算はコンパクトカー利用時で計算しています。
そのため、ケース2の人は2択の選択をすることになります。
- 66万円以内の軽自動車を購入
- 普通車(コンパクト)のレンタカーにする
車のスペックに関しては、後者の方が圧倒的に高いので、この程度の差だったらがっつり乗る人であってもレンタカーを利用した方がいいように思えます。
なによりレンタカーであれば車所有にかかる手続きが諸々必要なくなりますからね。
- ちょい乗りのサンデードライバーの人はコスパが悪すぎるので所有するメリット無し
- がっつり乗るサンデードライバーは車体価格が安い軽自動車であれば所有メリットあり。しかし、レンタカーでワンランク高い車に乗るのと大差無いのでメリットはかなり薄い
まとめ
というわけでここまでをまとめていきます。
- 短時間利用ならいつでも使えるカーシェアリングの方が安い
- 12時間以上の長時間利用であればカーレンタルの方が安い
- ちょい乗りドライバー(買い物で使う程度)の人はカーシェアリングの方が圧倒的に安く済む
- がっつり乗るドライバー(毎月600km以上)は60万円程度の軽自動車であればコスパはいい。が、レンタカーであれば普通車のいい車に乗れてしまうのでメリットは薄い
このようにまとめましたが、やっぱりサンデードライバーは総じて車を持つ必要って無いですね。
ここでは詳しく記載していませんが、車に乗る頻度が少ないとバッテリーが上がるなどの不具合のリスクも高まるので、非常に手間になってしまいます。
なので通勤に毎日使うとかではない限りは地方在住であっても持たないに越したことは無いかもしれませんね。