喫煙歴はたったの2本、つちまる@tcdtkhsです。
ぼくはタバコは全く吸わないのですが、喫煙者の方を見ていると金払って健康を害しているだけなんじゃないかって思うんですよね。
そこで気になったのが、喫煙者がタバコを止めたらどのくらい節約につながるのか?と言う話。
タバコは1箱300円前後、これが積に積もったらかなりの額になるんじゃないかって思うんですよ。
と言うわけで今回は以前は吸っていたけど、禁煙に成功された4名の方に話を伺ってみました。
Contents
インタビューの目的
今回のインタビューの目的は主に二つ
- 禁煙してからどれだけ節約が出来たのか
- 禁煙してから逆に支出が増えた項目について
タバコを吸う目的は、やはりストレス解消のために吸っている人が大半だと思います。
では、ストレス解消のタバコを辞めた人は逆にどんなことにお金を使っているのか、ということも気になりました。
「タバコ辞めたけどお酒増えたんすよー」とかでは節約できたのかどうか怪しいですからね。
禁煙成功者の方へインタビュー開始
今回はぼくが所属しているオンラインサロンで「昔タバコ吸っていたけど、今は禁煙に成功した方」にタバコとお金についてお話を伺いたいと呼びかけたところ、4人の方に応じていただきました。
1人目:クワーク永瀬さん
- ブログ「一度きりの人生をがむしゃらに」を運営するITエンジニア・ブロガー
- 34歳の現在、2018年7月よりフリーランスに転向予定。
喫煙のきっかけについて色々な話を聞いたのですが、周りの人の影響で吸い始めたって人は結構多いです。
ここで要点をまとめていきます。
- 月のタバコの出費は4200円くらい
- もともとタバコが体に合わない体質だったのでスッパリやめられた
- タバコをやめたことでお腹が減る。食費が15000円くらい上乗せされた
喫煙者にとって常識なことかもしれないですが、タバコを吸うと食欲が減るというのは初めて聞きました。
というか、自分喫煙のことを知らなさすぎワロタw
そんな喫煙者のことを全く知らないぼくですが引き続き2人目に行きます。
2人目:はたけのさん
- ブログ「はたけのうぇぶ」を運営するブロガー、フリーライター
- 現在29歳。ブロガー麻雀選手権を行うくらいの麻雀好き
- ブログの内容は筋トレ、サプリメントなど健康関連の記事が多い
女子8割で喫煙率8割ってところがまずびっくりですね。
ぼくが今まで知り合った女性の喫煙者数えてみたけど、一桁で収まったぞww
衣類に匂いが付くのは特に嫌でした。(タバコの)味は好きなんですけどね。
喫煙者でもにおいがダメって人は一定数いますね、確かに。
ぼくの前職の上司がそのタイプで、タバコは吸うけどにおいがこもる車の中では絶対に吸わないというメリハリを持っていました。
水タバコっていうものがあること自体ここで初めて知りました。こんな感じのものだそうです。
ニコチンがほぼ入っていないのであれば、支出はさておき健康的にそこまで害するものではないかもしれませんね。
- タバコにかかっていた費用は毎月3000円くらい
- 禁煙に当たって、もらいタバコで徐々に減らしていくことで禁煙に成功した
- タバコは口にしていないが、水タバコを時々吸うので禁煙後も支出はほぼトントン
ここまで話を聞いてみて、禁煙は節約にならないのかな、という感じがします。
3人目:にゃもさん
- ブログ「海外生活と仮想通貨」を運営するブロガー
- 世界一周後、台湾人と国際結婚。現在台湾在住
今回取材した3人全員がまさかの周りの人の影響で喫煙を始めたと言う結果でした。
1日2箱ってことは、1箱300円と仮定したら600×30=18000円/月ってこと?かなりの出費ですねー!
もう一つは世界一周旅行を初めて、毎回現地でたばこを買うのが面倒だった。自分の好きな味が無い時もあった。不要な支出を切り詰めるようにしていたので、必然的にタバコが一番最初に切り捨てられた
3つ目は海外(台湾)に住むようになって、タバコを吸いたいという気持ちになることが少なくなった。日本にいるとスロット、マージャン、居酒屋、どこでもたばこのにおいがするし、周りの友人も吸っているので吸いたくなる。海外だとスロットもマージャンもしない、レストランは基本禁煙、日本に比べて喫煙率も低いので吸いたいと思う頻度が圧倒的に減ったんです。
1日2箱も吸っていると辞めるのがなかなか難しそうな感じもしますけど、周りの環境が変わることで辞められるのかな、という感じですね。
てか日本はここ数年タバコを吸える場所がかなり減ってきているイメージがあるんですが、海外はさらに吸える場所が少ないんですね。
個人的にここもまたビックリ。
- 海外生活、世界一周旅行などの環境の変化により必然的にタバコを吸わなくなった
- ピーク時で1日2箱吸っていた時期もあったが、禁煙により支出が減ったという実感は無い
ここまで、禁煙しても節約にならない・実感できないという結果ばかりでした。
「禁煙すればかなり節約になる」というぼくの予想をかなり裏切る展開で焦りを感じております。
4人目:mintoさんの旦那さん
最後は「女社会の掟」と言うブログを運営しているmintoさんの旦那様にお話を伺いました。
mintoさんの旦那さんが禁煙に成功したとのことでつないでいただきました。
今回はmintoさんを介してのお話なので、Q&A形式で進めていきます。
- ブログ「女社会の掟」を運営するブロガー。本業は看護師
- 上記のブログを5か月で18万PVまで達成させた体験を基に書かれたnoteの売り上げ1100部達成という凄腕の戦略家
以下mintoさんの旦那さんへの質問と回答
Q:喫煙を始めたきっかけは?
A:学生時代に友達と好奇心で
Q:毎月何本くらい吸っていましたか?
A:20本くらい。最初は230円くらいで禁煙前は410円くらい。月換算にして6900-12300円
Q:禁煙したきっかけは?
A:子どもが出来てから辞めると決めていたから
Q:禁煙中にかかったコストはある?
A:ガム代くらいで、それ以外はほとんどない
Q:禁煙後、支出にどれくらい変化があったか?
A:ほとんどお金を使わなくなった。タバコと一緒に買う珈琲も買わなくなった。
Q:禁煙したことで増えてしまった出費は?
A:飲み代が増えた。タバコを吸っているときはたばこを肴に飲めたけど、辞めたら何か食べないと飲めなくなった。とはいえ飲みにアテ代が増えたぐらい。
Q:実際にいくらくらい節約できてる?
A:先述のたばこ代(6900-12300円)に4000円くらい足した分のお金が残る計算かな。
今回のインタビューの中で唯一禁煙によって節約できたという事例です。
- 禁煙する前のタバコの出費はだいたい12000円くらい
- タバコを買わないことで、セットで買っていたコーヒーも買わなくなった
- タバコをやめたことで飲み代が増えた。
- が、それを差し引いても節約は出来ている
結論、タバコをやめたからと言って節約にはならないケースが多い
今回4人の禁煙成功者の方にインタビューしてみましたが、4人中3人は節約できていない、もしくは節約を実感できていないことを伺えました。
さらに見てみると、禁煙したきっかけに金銭的事情を挙げた人は一人もいませんでした。
- 4人中3人は節約できていない、もしくは節約を実感していない
- 禁煙のきっかけは家族のための人が多く、お金がきっかけの人はゼロ
- ただしタバコと一緒にお酒やコーヒーをセットで買う人は、そっちの支出も同時に削減できている
けど、やっぱりタバコ代はもったいない?
家族のため、実は煙が苦手、環境が変わってすう必要が無くなったなど、色んな禁煙のきっかけがありましたが、最後に一つ聞いてみました。
永瀬さん、にゃもさんは喫煙を続けながらも金銭的にもったいないという意識があったそうです。
ただし、長期的に見たら禁煙は節約になる
残念ながら禁煙は節約になりにくいということが取材の中で分かりました。
しかしこれは、あくまでその月ごとの出費で見た場合の話。
長期的に見た場合、禁煙をすることでかなりの金額を節約することが出来るのです。
喫煙によって死亡率は上がる
喫煙者の方もご存知のことでしょうけど、喫煙によって死亡率が跳ね上がります。
国立がん研究センターによると、男性の場合喫煙によって死亡率が1.5倍にまで上がっているというデータがあります。
参考:http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/252.html
死亡原因ごとにみると、たばこを吸う人の死亡率は、がん(男性 1.6倍、女性1.8倍)、心臓病や脳卒中などの循環器疾患(男性1.4倍、女性2.7倍)、その他の死因(男性1.6倍、 女性1.4倍)のいずれでも高くなっていました
がん、心臓病、脳卒中をはじめとしていろいろな病気に侵されやすくなるのです。
つまり、喫煙によって生涯でかかる医療費が抑えられる
喫煙によって病気になる確率が上がるということは、それの治療にかかる医療費が上がるということを意味します。
逆に言うと禁煙をすることで将来掛かってくるであろう医療費を払う必要が無くなるのです。
国立がん研究センターのデータによると、禁煙をすることで喫煙時に比べると死亡率が減少しているのが分かります。
- 脳卒中(脳内出血):199,470円
- 脳卒中(脳梗塞):183,471円
- 肺がん:192,780円
- 肺炎:124,398円
この金額に加えて入院時の費用等が上乗せされるので、かなりの金額を余分に払うことになってしまいます。
短期的に見て節約にならないのかもしれませんが、長期的な目線で見ると医療費を抑えられて、節約につながるのです。
禁煙による節約は長期的な目で見よう
ぼくが今回お伺いしたお話からは、禁煙が節約にならなかった話が多かったです。
しかし、節約になった事例も実際にありますし、タバコの罹患リスクを考えると長期的に見れば節約になります。
お金を払わずに健康でいられるのと、お金を払って健康を害するの、あなたはどっちを取りますか?
この記事を見て「なーんだ、禁煙って節約にならないんだ」と開き直るのではなく「将来的に医療費を減らせるんだ、節約の一貫で禁煙しよう」となってくれたらいいな、と思います。