毎日車に乗らないといけないような地域にお住まいの方にとって、ガソリン代は気にせざるを得ない項目の一つですよね。
普段利用しているガソリンスタンドがENEOSの人は、ENEOSカードでの決済が最もお得になります。とはいえ、支払い方法をENEOSカードに変えるだけで節約できる金額が気になる人もいるでしょう。
本記事はENEOSカードによって毎年2,000円以上のガソリン代を節約できているぼくが、ENEOSユーザーに向けて以下の内容を解説しています。
- ENEOSカードの種類についての解説
- ENEOSカードを発行するメリット・デメリット
- ENEOSカード以外でガソリンを安く入れる方法
ENEOS以外のガソリンスタンドで安くする方法については、以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
Contents
ENEOSカードは用途に応じて3種類ある
ENEOSカードには3つのタイプがあり、それぞれポイントの貯まり方・値引きの方法が異なります。
- Cタイプ
⇒1か月間のENEOS利用金額に応じて値引き額が1-7円/ℓになる - Pタイプ
⇒1,000円ごとに30ポイント付与される - Sタイプ
⇒利用金額にかかわらず2円/ℓ引き
上記3つの中でおすすめなのは、最大還元率3%のPタイプです。
ポイント付与はガソリン代だけでなく車検や定期点検の費用にも適用されるので、年間を通してまとまったポイントを貯められます。ENEOSの利用者はENEOSカードを使わないと損していると言っても過言ではありません。
ここからは、カードの特徴についてそれぞれ解説します。
Pタイプ
3つのタイプの中ではもっとも使いやすいのがPタイプと言えます。
1,000円ごとに30ポイント、最大3%の還元率というのはかなり大きいです。
100円以下切り捨てとなるので実際に3%とはいかないのですが、それでも還元率としてはかなりいいです。
ガソリンの値段が今後も高騰していくのが確実である以上、○○円引きというのは、必然的に還元率が低くなっていきます。
しかしPタイプであれば支払額に比例してポイントが貯まるので、お得感が非常に感じられる仕組みなのです。
更に嬉しいことに、ポイント対象となるのはENEOSで補給したガソリンだけでなく、オイル交換や車検代にも適用されます。
なので、これらの点検もENEOSにお任せしてしまえば、より一層お得に活用することが出来ますよ。
Cタイプ
毎月5万円以上、車をかなりヘビーに乗るような人はCタイプのカードを選びましょう。
Cタイプの値引き額は一か月の利用額によって変わってきますが、5万円以上であれば5円引き。
レギュラーガソリンの現在のレートであればだいたい3%ちょいの還元率。Pタイプよりもお得になります。
それ以下(4円/ℓ引き以下)だと還元率が3%を下回るので、Pタイプがオススメということになります。
月のガソリン支出額 | 値引き額 | 還元率(/145円) |
7万円以上 | 7円/ℓ | 4.83% |
5-7万円 | 5円/ℓ | 3.57% |
2-5万円 | 4円/ℓ | 2.76% |
1-2万円 | 2円/ℓ | 1.38% |
1万円未満 | 1円/ℓ | 0.69% |
Sタイプ
毎月かけるガソリン代が毎月1,000円未満であればSタイプがいいでしょう。
1,000円未満の場合、Pタイプだとポイントが付かず、Cタイプだと還元率にして0.7%程度でお得にならないのですが、Sタイプであればきっちり2円/ℓも値引きされます。
しかしSタイプになってくるとカードを発行する手間の方が勿体なかったりするので、そもそも選択肢として外した方がいいかもしれません。
また還元率として見ても高くないので、あまりおすすめはできません。
Sタイプについて詳しくは以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
【実録】ENEOSカードPタイプを活用すれば年間2,000円以上節約できる
ここからは、ぼくが実際にENEOSカードによっていくらガソリン代を節約できたのか算出してみました。
ガソリン代 | 車検・オイル代 | 獲得ポイント | |
2018年9月 | 6,624円 | 180 | |
2018年10月 | 4,812円 | 120 | |
2018年11月 | 4,072円 | 120 | |
2018年12月 | 9,445円 | 270 | |
2019年1月 | 7,091円 | 210 | |
2019年2月 | 3,750円 | 90 | |
2019年3月 | 4,241円 | 120 | |
2019年4月 | 4,840円 | 120 | |
2019年5月 | 4,359円 | 120 | |
2019年6月 | 9,968円 | 18,640円 | 840 |
2019年7月 | 5,002円 | 150 | |
2019年8月 | 3,324円 | 90 | |
合計 | 67,528円 | 2430ポイント |
計算してみたら1年間で合計2430円相当のポイントが貯まりました。
還元率にして、大体2.8%くらい。
なので年会費1,250円もポイントだけで十分にペイできてしまいますよ。
Pタイプで貯めたENEOSポイントの使い道
続いてはPタイプのカードで貯めたENEOSポイントの使い道について解説します。
がんばってENEOSポイントを貯めたのはいいですが、どうやって使うのか、というのが分からなかったらお得にならないですよね。
貯めたENEOSポイントの使い道は、大きく3つあります。
ENEOSポイントの使い道
- 1,000円単位からのキャッシュバック
- 他のポイントへの移行
- 商品交換
おススメの使い方としては、キャッシュバックにするか、商品交換で金券を選ぶのがいいですね。
キャッシュバックしてENEOSガソリンスタンドで割引に
使えるのは1,000円単位ですが、キャッシュバックという形でENEOSのガソリンスタンドでガソリンが割引されます。
個人的には一番おすすめのポイントの使い方で、他のポイントの使い道だと割に合わなかったりするんですよ。
この辺は後の項で詳しく説明します。
Tポイント、マイルなどのポイント交換
貯めたポイントはENEOSで使えるほかに、TポイントやJAL・ANAのマイルに交換できます。
とはいえ交換することで価値が下がるので、おすすめはできません。
- Tポイント:1,000ポイント→700Tポイント
- JALマイル:1,000ポイント→400マイル
- ANAマイル:1,000ポイント→400マイル
マイルは使うタイミングでレートが変わってくるので置いとくとしても、Tポイントに関しては、ENEOSポイント同様に1ポイント1円相当と考えると、かなり引かれてしまいます。
そう考えるとかなり損なので、お得に活用したいならポイント交換はやめておきましょう。
ポイント数に応じて商品交換
貯めたポイント数に応じて商品交換をすることもできます。
商品ラインナップは以下のように、選択肢は豊富にあります。
- 小物家具
- 雑貨
- 家電
- 旅行券、図書券などの金券
とはいえ、雑貨や家電はポイント交換するよりもネット通販で買った方が安いです。
商品交換するなら、金券とかに換えて使うのが一番いいかな、という感じですね。
ENEOSカード決済であれば、ENEOSでんき利用でもさらに割引になる
ENEOSカード会員がさらにガソリン代をお得にしたいのであれば、ENEOSでんきを契約しましょう。ENEOSでんきの利用料をENEOSカードで支払えば、ENEOSでガソリンを入れた際に1円/ℓ引きの特典を受けられます。
ENEOSでんきについては、以下の記事で詳しく解説しています。
https://saving-life-cost.net/electronic_free/
実際にENEOSでんきによってガソリン代の割引額を算出してみました。
給油量 | 割引額 | |
2018年9月 | 56.98ℓ | 56円 |
2018年10月 | 30.44ℓ | 30円 |
2018年11月 | 32.06ℓ | 32円 |
2018年12月 | 64.38ℓ | 64円 |
2019年1月 | 35.00ℓ | 35円 |
2019年2月 | 37.20ℓ | 37円 |
2019年3月 | 110.75ℓ | 110円 |
2019年4月 | 39.67ℓ | 39円 |
2019年5月 | 35.73ℓ | 35円 |
2019年6月 | 78.69ℓ | 78円 |
2019年7月 | 42.75ℓ | 42円 |
2019年8月 | 33.00ℓ | 33円 |
合計 | 591円 |
先述したようにENEOSカードでは2430円相当できたで、合計3,000円近くも節約できたことになります。ちなみにENEOSでんき割引は、ポイントとして貯まるのではなく請求されるガソリン代から差し引かれる形で請求されます。
ENEOSカードをENEOSでんきと組み合わせれば、相乗効果で節約できるので、ぜひ取り入れてみてください。
ENEOSカードを発行するメリット【ガソリン割だけではない】
ENEOSカードによってガソリン代を節約できることは先述の通りですが、他にも以下のようなメリットがあります。
- 家族カードを無料で発行できる
- ETCカードの年会費が無料になる
- ロードサービスが付与されている
- カーコンビニ倶楽部でメンテナンス料金5%OFF
- オリックスレンタカーなどで10%引き
1つずつ見ていきましょう。
家族カードを無料で発行できる
ENEOSカードでは家族カードを無料で発行できるので、自分だけでなく家族のガソリン代もお得になります。家族カードではなくそれぞれが発行してしまうと、枚数ごとに年会費として1枚あたり1,375円かかってしまいます。
家族カードを発行すれば年会費を大幅に抑えられるので、家計全体の節約につながるはずです。
ETCカードの年会費が無料になる
ENEOSカードでは家族カードだけでなくETCカードも、年会費無料で発行できるので、高速道路に乗る機会があるユーザーにおすすめです。多くのクレジットカードでは、ETCカードを発行する際に1,000~2,000円程度の年会費がかかります。
高速道路に乗る機会がある人は、ENEOSカードでETCカードを無料で発行して年会費を節約しましょう。
ロードサービスを利用できる
ENEOSカードが手元にあれば車の故障やトラブルが起きたときに、電話一本で駆けつけてくれます。
サービス内容 | |
レッカーサービス | 10kmまでならレッカー車での移動無料 |
路上修理 | 30分以内の修理対応が無料 |
ただし受けられるのは手元に現物のカードがある場合のみ。モバイルでのカード画面掲示では受けられないので。注意が必要です。
カーコンビニ倶楽部での修理代が5%OFFになる
車の傷や凹みの修理をするときは、カーコンビニ倶楽部でENEOSカードを掲示すれば5%OFFになります。例えば、フロントの小さな凹みを修理するだけでも3万円ほどかかるので、普通に支払うと家計に大きく響いてしまうでしょう。
これをカーコンビニ倶楽部で修理に出せば、3万円×5%=1,500円もお得になります。
車の修理代は母数がかなり大きいので、たった5%でも割引額がかなり大きいんですよね。
ENEOSカードなら車の修理にも備えられるカードなのです。
割引でレンタカーを利用できる
オリックスレンタカー・レンタカージャパレン、エックスレンタカーでENEOSカードを掲示すれば、10%引きでサービスを利用できるようになります。
店舗数にして全国約1,000ヶ所。
国内旅行によく行かれる方にとっては非常にありがたいサービスですよね。
フィットやデミオであれば、6時間5,940円のところを594円引きの5,346円で利用できてしまいます。
ENEOSカードのデメリット2選
ENEOSカードを発行すればガソリン代を節約できたり、家族カードやETCカードを無料で発行できたりするなどのメリットがあります。一方で、以下のようなデメリットもあることは、発行前に押さえておくべきポイントです。
- 年会費がかかる
- 1,000ポイント以上でないと交換できない
順番に見ていきましょう。
年会費がかかる
ENEOSカードでは基本的に年会費がかかるので、必ずしもお得とは言えない場合があります。年会費はカードの種類問わず税込み1,375円です。
Sタイプについては年間1回以上の利用で年会費が無料になりますが、PタイプおよびCタイプは毎年かかります。そのため、年会費がかかることを考慮せずにお得になる金額だけを見てしまうと、思ったより節約できていない可能性があります。
年会費以上をペイできるかわからない場合は、Sタイプもしくは他のクレジットカードの利用を検討しましょう。
1,000ポイント以上でないと交換できない
Pタイプでは最大3%の高還元率でポイントが付与されますが、1,000ポイント以上でないと使えない点にも注意が必要です。ある程度貯められる人でないと、お得に利用できないことが考えられます。
また、使用できる単位が1,000or1,250ポイントのいずれかである点にも注意が必要です。キャッシュバック・ポイント交換とも1ポイント単位では交換できないので、継続的に貯め続けなければ節約が見込めないでしょう。
ENEOSで貯めたポイントを消費して節約する方法【画像付き】
CタイプやSタイプのようにガソリンの給油量に応じて割引されるタイプであれば、自動で差し引かれるので問題ありません。しかし、Pタイプの場合はポイントを消費する手続きをしないと、ガソリン代を安くできません。
ここからは、ENEOSカードのPタイプで貯めたポイントの使い方を画像付きで説明します。
- ENEOSカードのアプリを開き、マイページへログインする
- 利用金額欄の下に表示される「合計保有ポイント」をクリック
- 画面内「ポイントを使う」をクリックする
- 画面をスクロールし、ポイントの消費方法を選択する。今回はキャッシュバックで進めます
- カード情報を入力し、画面下部の「次へ」をクリック
- 画面に従って消費ポイントを選択する
- 次回以降のENEOS利用時に、支払額から差し引かれていることを確認できれば完了
ポイント利用の申請をする際は、スムーズに進めるために手元にカードを用意しておきましょう。
ENEOSカード以外でENEOSのガソリン代をお得にする支払方法
ENEOSカードはガソリン代が多い人ほど割引額が大きくなるカードですが、車に乗る機会が少ない人には発行するメリットがほぼありません。「車に乗る機会は少ないけどENEOSは利用する」という人は、以下の決済方法がおすすめです。
- 楽天カード
- dカード
- Tカード
- ANAカード
上記のカードはENEOS以外の決済でもお得になるので、ぜひ利用したいところです。1つずつ見ていきましょう。
楽天カード
ENEOSのガソリン代を楽天カードで決済すれば、従来のポイント還元率1%に加え、200円ごとに1ポイントが付与されます。
楽天カードで貯められる楽天ポイントは非常に汎用性が高く、あらゆるサービスの支払いに充てられるので、使い道に困ることがありません。
ENEOSカードでそこまでお得にならなさそうな人は、楽天カードで決済して楽天ポイントを貯めてはいかがでしょうか。
\年会費永年無料/
楽天ポイントについて詳しくは、以下の記事で解説しています。効率よく貯める方法もわかるようになっているので、ぜひ参考にしてみてください。
dカード
dカードもまた、楽天カード同様にENEOSでの決済に使うと、還元率が最大1.5%になります。dカードは通常時の決済でも1%相当がdポイントに還元され、そこそこにお得なカードです。
dポイントを貯めている人は、dカードで決済しましょう。
Tポイント・Tカード
現金払いもしくはTカードを所有している人は、Tポイントを貯めて還元する方法がおすすめです。ENEOSはTポイントと提携しているので、Tカードを差し出せば200円ごとに1ポイントが付与されます。
Tカードにはいくつか種類がありますが、おすすめはPayPayカードです。通常利用時で1%相当が還元されるのに加え、Yahoo!ショッピング利用時には最大5%が付与されます。
\新規入会で最大12,000円相当がもらえる/
ANAカード
ANAマイレージを貯めている人は、ANAカードでの決済がおすすめです。ANAカードでENEOSの利用料を支払うと、通常のマイル還元に加えて100円ごとに1マイルが付与されます。
ANAマイルは航空券へ還元すれば、他のポイントサービスでは考えられないくらいの還元率を誇ります。そのため、ANAで飛行機に乗る機会が多い場合は、ANAカードでマイルを貯めて航空券への交換がおすすめです。
まとめ
ENEOSでガソリン代を安く抑えるのであれば、ENEOSカードがおすすめです。Pタイプであれば最大3%の還元率に、Cタイプなら最大7円/ℓ引きが実現できます。
とはいえ、ENEOSカードは年会費がかかることから、ENEOSの利用額によってはお得にならない場合もあります。ENEOSの利用額がさほど多くない場合は、楽天カードやdカードなどのクレジットカードがおすすめです。
他の店舗で決済する場合にもポイントがしっかり還元されるので、節約しやすい方法です。
ENEOSのガソリン代を安くする際はぜひ、ご自身に適した方法を取り入れてみてくださいね。