自動車保険は補償内容の選び方を間違えなければ、節約できる余地がある所です。
自動車保険は加入すべき保険の一つですが、無駄な補償にお金を掛けるのはただの浪費になってしまいます。
大前提として自動車をお持ちの方は必ず自動車保険に加入しましょう。
しかしプランは必要最低限で安く抑えるようにするべきです。
独身であれば最小限の補償でも支障はありません。
この記事では自動車保険に入るべき理由と、独身世帯が入るべき最低限の補償プランの選び方を解説します。
Contents
自動車保険が必要な理由は、自分が遭遇する可能性が高いから
自動車保険が必要な理由は、自分に非が無くても自動車事故に出くわしてしまう可能性があるからです。
そのため自動車保険は必ず加入しましょう。
万が一の事故が起きたときに、自動車保険に加入していることで、あなたを経済的損害から守ってくれます。
保険とは「自分が不幸になる」確率に賭けること
自動車保険に限らず、保険は基本的に「自分が不幸になる」ことに賭けるギャンブルです。
生命保険の場合だと自分が「がんになる」「難病にかかる」「死亡する」確率にお金を掛けます。
しかしこれらの確率はかなり低いので期待値としてはあまり見込めず、資産運用に回した方がはるかにリターンが大きい場合があります。
保険に入るかどうかのポイントは、遭遇する確率が低くない万が一の出来事に遭遇してしまった場合に、経済的に致命的な損失を背負うかどうか、です。
自動車事故は、見舞われる可能性が高い「不幸な出来事」
自動車事故は運転している・していないに関わらず巻き込まれてしまう可能性があるものです。
たとえ自分が交通ルールを守っていても、向こうからぶつかってくる可能性だってあります。
さらに交通事故に巻き込まれてしまったら高額な弁償・医療費が掛かる上に、最悪の場合死に至ります。
参考までに平成31年/令和元年度の交通事故発生件数は警視庁発表で381,237件です。
数字だけではパッと来ないかもしれませんが、単純計算で1日あたり1,000件以上起こっていることになります。
そして2009年の記事からですが、「一生のうちに交通事故に遭遇する確率」は44.1%と言う計算もあります。
これに関しての解釈は人それぞれかもしれませんが交通事故は他人事ではない、と言うことが分かるかと思います。
つまり自動車保険は「入るべき必要な保険」なのです。
そのため自動車保険に加入していない人はこれを機に入っておきましょう。
加入することで高額な金銭的損失を追うリスクを減らせますから。
独身世帯、月額3,200円の自動車保険の補償内容
必要且つ最小限の補償で自動車保険を選んだら、結果的に月額3,220円まで抑えることが出来ました。
ノンフリート等級が9等級まで上がったのも一つの要因ですが、補償内容を見定め、保険会社の相見積もりを取った結果、かなり安く抑えられました。
そんなぼくの自動車保険の補償内容は以下の通りです。
運転免許証の色 | ブルー |
ノンフリート等級 | 9等級 |
対人賠償保険金額 | 無制限 |
対物賠償保険金額 | 無制限 |
対物自己負担額 | 0円 |
人身傷害補償保険 | 契約自動車搭乗中のみ 最大3,000万円 |
車両保険 | 0円 |
特約など | 26歳以上補償 運転者本人限定 弁護士費用特約 |
自動車保険の更新日が近づくたびに、毎度見直しをした結果、これだけの補償内容に抑えられました。
免許証の色がゴールドだったら、もう少し安く抑えられる可能性があるので、次の免許更新に期待ですね。
安全にルールを守って運転すれば、きっと自動車保険料は安くなりますよ。
独身世帯の自動車保険の補償プランの選び方
独身世帯が自動車保険で付けるべき最小限の補償プランを解説します。
選び方を間違えると、事故に遭遇したとしても保険が適用されない場合があったり、必要ないプランに加入して多額の保険料を支払っていることになるので注意が必要です。
一つ一つ項目を見ながら適したプランを選んでいきましょう。
対人補償は”無制限”一択
対人補償とは、事故を起こした時の相手への補償プランです。
こちらは無制限にしておきましょう。
自動車事故においては後遺症の残る事故になってしまったり、最悪死亡してしまう場合も十分にあり得ます。
自動車事故によって高額な治療費だったり賠償金の支払いが生じるわけですが、その金額が計り知れないくらい高額になることは想像できますよね。
自動車保険に加入しているのであればそういった超高額な治療費や賠償金を肩代わりしてくれることになります。
もし自動車保険に加入していなかったら、その支払いだけで一生を終えてしまうことだってあり得ますから。
対人補償は無制限
対物補償も”無制限”一択
対物補償とは、自動車事故によって相手の車や物を壊してしまった場合に適応される補償。
こちらも無制限で組みましょう。
ぼくは当初、事故っても1000万円あれば賄えるでしょ、と思って無制限では組んでいなかったのですが、
ガードレールとかを破損してしまった場合は億単位での請求がいってしまう場合があるそうです。
高額な対物賠償の一例
- 対向車と激突後、更にお店に突っ込んでしまった場合:1億3,580万円
- 電車と接触して脱線させ、 家屋を損壊させた場合:1億2,036万円
参照:http://www.sjnk.co.jp/hinsurance/risk/compcar/sgp/sche/con2/
対物事故であっても普通に1億円以上請求されるケースもあるので、対物補償プランも無制限にしましょう。
「無制限にすると保険料が上がるのではないか?」と思われるかもしれません、実際に上がるとしても毎月数百円程度です。
実際にぼくは当初の1,000万円→無制限に切り替えたとき、月々の保険料は500円程度しかアップしていません。
数百円の値上がりで経済的な損害を防ぐことができるので、ここはケチらずにつけておきましょう。
対物補償も無制限にすること
人身損害保険は同乗することが多いかどうかで決める
事故を起こした時に自分や同乗している家族に対して適応される保険が人身損害保険。
保険会社によっては”人身傷害保険”としているところもありますね。
この部分は必要ではあるものの”この金額がオススメ”という明確な金額はありません。
ただし「抑えるとしたらここ」と言う感じですね。
ぼくは自分の身に降りかかった時に備えて一応3,000万円に設定していますが、これでも高いかな、と思っています。
実際に自動車事故で負ったケガは健康保険で賄えることもありますからね。
独身世帯でもご家族の人が一緒に乗る機会が多いのであれば、加入する必要性は高くなります。
万が一家族の人と一緒に乗っていて事故に遭ってしまっても、家族の人にも適応されるので。
設定金額に正解は無いが、自分の身を守るという意味でも、とりあえず必要なのは確か
搭乗者傷害保険はあなたの車に乗る人がいるかどうか、で判断する
こちらも同乗者に適応される保険ですが、対象が先ほどの「人身傷害保険」と少し違います。
- 人身傷害保険:保険会社に提出した本人およびご家族などが対象
- 搭乗者傷害保険:契約した車に乗っている人全員が対象
つまり搭乗者傷害保険は対照が人身傷害保険に比べて対象が広いんですね。
が、この補償は不要であるとぼくは考えます。
理由としては、先ほど説明したように自動車事故のケガは健康保険が適応されます。そのため、あったとしても上乗せ程度にしかなりません。
それだけならまだいいかもしれませんが、そもそも独身世帯で他の人を乗せる機会が多いのか、と言う話なんです。
「彼女と毎日ドライブに行くんすよ~」とかいうリア充であれば必要かもしれません。
しかし大半の独身の人って月に一回他人を乗せる機会があるかどうかですよね??
と言うことを考えると、独身であるうちはこの補償は付ける必要は無いでしょう。
他人を乗せる機会が本当に少ない独身世帯には不要なプラン。
ただし友人・知人など同乗させる機会が多い人は付けるのもあり
車両保険は新車1年目であれば付ける余地あり
車両保険は事故の時に自分の車を修理する際に降りる保険です。
ぼくは基本的にこれは不要と考えています。
車を乗り換えてから付けようかどうか迷ったのですが、車両保険を付けるだけで年間で1万円以上も保険料が上がるんですよね。
それに対して万が一車が故障した場合、補償されるのは車両本体の時価に対してです。
そのため年数が経っている車ほど、補償額は少なくなってしまうのです。
年間1万円以上も保険料が変わるのであれば、その保険にかかるお金を浮かせて貯金した方が合理的です。
万が一車を壊してしまっても、その貯金で買いなおせばいいし。
ただし新車を買った1年目とかであれば、それなりに補償額が下りることもあるので、付けてもいいでしょう。
車両保険を付けることで保険料が跳ね上がってしまうので、年式が古くなったら真っ先に外すべきプランと言えます。
車両保険は基本は不要。ただし新車1年目に限れば付ける余地あり
特約は弁護士費用補償だけでオッケー
自動車保険には様々な特約がありますが、必要なものは弁護士費用保障だけです。
他の特約は基本的に外しても問題ありません。
- 弁護士費用特約
- ファミリーバイク特約:125cc以下の原動機付自転車で事故を起こしてしまった時にも、保険に加入している自動車と同じ保険を受けられる
- 個人賠償責任特約:日常生活の中で、他人にけがをさせてしまったり、物を壊してしまった時に賠償金が生じたときに補償してくれる
- 対物超過特約:自動車事故を起こした時に、相手方の車の修理費が時価額を超えた分の費用を保障
自分に非が無い事故、いわば「もらい事故」の場合だと残念ながら保険会社は動いてくれません。
そういったときのために自分の代わりに弁護士さんが代わりに賠償金・示談交渉などをしてくれるのが「弁護士補償」なのです。
自分が全く悪くないのに自分が損するのって嫌じゃないですか。
かといってもらい事故が起こる可能性は絶対にある。
と考えると、特約で弁護士費用の補償は付けるべき項目なのです。
もらい事故は自分で交渉しないといけないので、それが嫌な人は弁護士費用特約を付けよう
自動車保険を選ぶときは一括見積を取って安くしよう
自動車保険を選ぶ際は、一括で色んな保険会社から見積もりを取ることをお勧めします。
同じ保障内容でも見積もり金額は保険会社によって全然違います。
ぼくも前の保険の更新の際に色んな保険会社で見積もりを取ったのですが、年間で5,000円ほど違いました。
ほけんの窓口 インズウェブであれば、 9社の自動車保険会社から一括で見積もりを取ることが出来ます。
実際にぼくも利用しましたが、自動車免許と車検証さえ置いておけば10分程度ですべての見積もりがそろいます。
安い業者さんが一発で分かるので、使わないと損をしてしまいますよ。
保険会社選びに迷った時に見るべきポイント
複数の保険会社から見積もりを取ると、ほぼ同じくらいの金額を掲示してくるところがあるかもしれません。
そのような場合は、補償内容以外のポイントを見る必要があります。
補償内容が同額であっても、そこに付帯しているサービスや、支払い方法が異なることがあります。
自動車保険によってはロードサービスが無料で付帯していることもある
自動車保険によっては事故以外の車のトラブルに備えるために、ロードサービスが付帯している場合があります。
ありがたいことに保険会社によっては無料で付いていることもあります。
もし同額の見積もり額を掲示された保険会社があった場合、ロードサービスが付いている方を選べば万が一の時に安心です。
ちなみにロードサービスは自動車保険以外にもガソリン系クレジットカードなどにも付帯されていることがあります。
そのためロードサービス付帯が有料な場合は二十加入となってしまうため、おすすめしません。
保険料の支払い方法でお得になるかどうか
無料サービスだけでなく、保険料の支払い形式も確認すべきポイントです。
保険料の支払いは年間払いと月額払いの二つがあり、保険会社によって片方の形式しか選べなかったり、安くなる支払い方法が決められていることもあります。
- 年間払いしか選べない保険会社
- 月額払いも可能だが、年間払いにすることで割引される保険会社
- 年間払いも可能だが、月額払いにすることで割引される保険会社
保険会社によって「どちらの支払い方法がお得になるか」は異なります。
そのためあなたにとって適切な支払い方法を考慮したうえで、保険会社を選びましょう。
まとめ:独身世帯の自動車保険は必要最小限の補償を選ぼう
独身世帯に必要な自動車保険プランは以下の通りです。
- 対人補償:無制限
- 対物補償:無制限
- 人身損害保険:他人を車に乗せる頻度で決める
- 搭乗者傷害保険:なし
- 車両保険:なし
- 付けるべき特約:弁護士費用の補償のみ
人身損害保険の設定は難しいところですが、基本的にこのプランが独身世帯における必要且つ最小限の補償内容でしょう。
他のプランは付けるだけ無駄なものばかりなので、節約した保険料を貯金して、将来の資産形成を目指しましょう。
保険料を抑えるためには、複数の保険会社から見積もりを取ることが必須なので、一括見積を取って保険料節約をしましょう。
自動車保険料以外にも、自動車の維持費を見直す方法は沢山あります。
以下の記事では、自動車保険、車検、ガソリン代など、車の維持費全般の節約方法を解説しています。