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独身なら県民共済に入った方が生命保険加入よりもマシである理由

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「万が一に備えて…」起こるかどうかわからないことに怯えて、何重にも保険にお金を掛けていませんか??

先日、独身世帯においては生命保険は不要であるという記事を書きました。

独身の人に生命保険が一切不要な理由と、万が一に備えるべき対策まとめその生命保険、何のために加入しますか?? 生命保険は自分自身に万が一のことが起きたときに備えらえる手段ですが、「みんな入ってるから...

<記事概要>

  • 生命保険には「医療保険」「養老保険」「死亡保険」の三種類がある
  • 死亡保険は、独身世帯であるうちは遺す人がいないので不要
  • 養老保険は投資で回した方がお得になるので不要
  • 医療保険はすでに加入している健康保険でほぼカバーできるので不要

という理由から、独身世帯においては生命保険に加入する理由はありません。

しかし、だからといって「何も加入しないのは不安」という人もいると思います。

上の記事を投稿したところ、ツイッターでこんな情報をいただきました。


県民共済、なんかポストに入ってくるな、と認識してる程度でしたが、独身にとってこんなに有利だとは知りませんでした。

生命保険以外の選択肢として知っておきたいのが県民共済というもの。各都道府県が運営している保障制度であります。

 

実際に生命保険と支払額とかを見比べてみたのですが、独身世帯であれば県民共済に加入した方がいいです。

その理由についてこれから見ていきますね。

 県民共済とはどんなもの??

県民共済とは各県の全国生活協同組合連合会が元受けとなり、生命保険よりも安い掛け金で加入することが出来る保障となります。

現在39都道府県にて設置されており、居住地または勤務先のある都道府県に加入することが出来るようになります。

そのため、設置が無い県であっても勤務地が別の県でそこに県民共済があれば加入することは可能となります。

運営している県によって仕組みや金額設定が若干違うらしいです。

栃木県民共済の場合

栃木県民共済の場合ですが、まず「生命共済」と「火災共済」の2種類があります。

生命共済

  • 入院、医療費、死亡に備えた保障

火災共済

  • 災害や事故等により住宅や家財の損壊を保障

月々の掛け金は18歳以上の人であれば1,000円、2,000円、4,000円プランがあり、プラスオプションで1,000円の特約を付けることもできます。

 

生命共済の部分についてもう少し詳しく触れていきます。

生命共済の中でもさらに、「入院と死亡の保障をする」プラン(総合保障型)と「医療費の備えの保障」プラン(入院保障型)、そしてこの二つを組み合わせたプランもあります。

総合保障型

  • 入院したり、死亡してしまったときに手厚い保障

入院保障型

  • 死亡時の保障はかなり少ないが入院や手術の際の保障が総合保障型よりも手厚い

独身世帯においては、もし生命保険に加入するのであれば県民共済を選んだ方が絶対にいいです。

その理由についてここから詳しく述べていきます。

独身世帯なら生命保険よりも県民共済を選ぶべき理由

以前の記事でも書いたとおり、そもそも生命保険自体は独身世帯であるうちは必要ありません。

それでも不安だから備えはしておきたい、という人もいると思います。

医療保険の部分については、「健康保険があるとはいえやっぱり不安」と考えられる方もいるのではないでしょうか。

また、「独身で家族はいないけどどうせ死ぬなら両親にお金を残したい」と考える人もいるかもしれません。

ここで、県民共済と生命保険を比べてみます。

ここからの計算は、ぼくが住んでいる栃木県民共済のプランを基に計算を進めていきます。先述の通り、県によって若干プランが異なるかもしれないのでお住まいの県のプランを必ず参照にしてくださいね。

医療保険と県民共済比較

というわけでまず、医療保険と県民共済の比較をしていきます。

まず県民共済から。県民共済の医療保険に当たるプランは、入院保障型のものになります。


栃木県民共済より

月々の掛け金2,000円からで、これだけの保障が受けられます。

 

続いて医療保険について、アフラックで調べてみました。

受けられる保障を県民共済とほぼ同じ条件にして、見積もりを取ってみた結果がこちらです。

ほぼ同じ保障を受けようと思った場合、医療保険では3,980円とほぼ倍額必要になってきます。

もっというなら、ケースによっては県民共済の方が手当が厚い場合もあります。

アフラックでは入院時の保障期間は120日間なのに対し、県民共済では事故なら184日、病気であれば124日と生命保険に比べて長めに受け取れます。

<入院給付金1万円の場合>

県民共済 医療保険
入院時給付期間 事故時184日間
病気時124日間
120日間
手術 2.5-10万円 5-40万円
月掛金 2,000円 3,980円

※29歳男性の場合

手術の場合の待遇については、医療保険の方が手厚いのですが、県民共済にしても医療保険にしても「自分の不幸」にギャンブルするようなもの。

どうせ確率の低いギャンブルをするなら掛け金が低い方がいいわけですから、県民共済を選んでおいた方が月々の掛け金が安くお得なわけです。

同じ保障条件でも医療保険よりも県民共済の方が月の掛け金が半額になる

死亡保険と県民共済比較

続いては死亡保険と県民共済の二つを比べてみます。

県民共済で死亡保障が付いてくるのは、総合保障型のプランになります。

まず県民共済の総合保障型の場合、死亡経緯によって保障金額が変わってきます。

交通事故の場合で1000万円、病気の場合で400万円と、同じプランの中でもかなり開きがあります。

 

続いて死亡保険の方も見ていきます。

死亡保険については、死亡経緯によって金額が変わるということは無いです。

そのためここでは死亡確率として高そうな病死の場合である400万円で算出してみます。

アフラックの死亡保険の場合、月掛金1,000円程度で済みますね。

医療保険の場合とは逆に、県民共済の半額程度です。

ただしポイントとしては、死亡保険の場合の保障は死亡時にしか受け取れないという点。

県民共済であれば、入院や通院でも入院保障型ほどではありませんが保険金が出ます。

病気の場合であれば、罹って即死ということは無いので、こちらも県民共済の方が有利と言えますね。

<死亡保険と県民共済の比較>

死亡保険 県民共済
死亡時 400万円 400万円(病死の場合)
入院 なし 4,500円/日(病気時)
通院 なし 1,500円/日
月掛金 1,032円 2,000円

死亡保険の場合、入院にも備えるのであれば医療保険にも加入しないといけないことを考えるとかなり割高になってしまいます。

そのため、もし死亡保険に加入するのであれば入院のお金は自分で払うって考えの場合のみですかね。

同じ保険金の場合、死亡保険の方が掛金は安いが入院手当てが一切ないので、入院保障も受けられる県民共済の方がお得

 県民共済のデメリット

比較した結果から、独身世帯においては生命保険よりも県民共済に加入した方がいいということになります。

では県民共済加入にデメリットは無いのか、というとそういうわけでもありません。

ここでは県民共済のデメリットについて挙げていきます。

設立して無い県がある

冒頭でも説明した通り、県民共済には設置されてい無い県が8つあります。

山梨県、福井県、鳥取県、徳島県、愛媛県、高知県、佐賀県、沖縄県ですね。

とはいえ県民共済加入条件はその県に住んでいる、もしくは勤務地がその県であること。

つまりは住んでいるところに県民共済が無くても、職場のある県に県民共済があれば加入できるので人によっては上記の県に住んでいても加入できてしまうんですね。

  • 山梨県住だけど八王子で働いてる
  • 福井県住だけど金沢で働いている
  • 佐賀県住だけど福岡で働いている

などですかね。

四国は香川県以外置いていないので徳島・高知・愛媛県民が加入するのは難しそうですね。

沖縄は物理的に無理かな。

掛け金は掛け捨てであるため解約してもお金が戻ってこない

県民共済に支払う月掛金は掛け捨てであるため、途中解約してもお金が戻ってくることはありません。

生命保険の場合、貯蓄型であれば解約した場合に戻ってくるケースもありますが、そこが大きな違いですね。

積み立てて老後に向けた資産形成目的にするのであれば、保険ではなく別の方法を取るべきなんですけどね。

死亡保障単品プランが無い

県民共済で死亡保障が付いている「総合保障型」は死亡と入院の両方がセットになっています。

先述の比較でも出したとおり、死亡保障単体で欲しい場合は割高となります。

とはいえ病気の場合は即死するというケースはほぼ無いと思いますし、入院を経て死亡するというケースが大半だと思います。

そのためこれに関しては、どうせ契約するならセットで結んだ方がお得じゃない?と思います。

まとめ

というわけで県民共済と生命保険はどちらがお得なのか、ということについてまとめます。

生命保険と県民共済の比較
  • 医療保険と県民共済では、県民共済の方が月掛金が半額程度に抑えられる
  • 死亡保険と県民共済では、死亡保険の方が安い。
  • ただし、死亡保険は死亡時しか保険金が下りないのに対して県民共済は入院時から保障される。そのため、死亡に備える際も県民共済の方がお得
県民共済のデメリット
  • 月掛金は掛け捨てである点には注意が必要
  • 県によっては県民共済が設置されていない。ただし、勤務地が設置されている県であれば加入が出来る

県民共済の方がお得だよー、と謳ってはいるものの、そもそも独身であるうちは生命保険は不要と考えているぼくとしては加入する予定は今のところありません。

ただ、加入する必要が無いからと言って将来の不安は消えるわけではないと思うんですよね。

なので生命保険に加入するくらいなら県民共済の方がお得だよ、ということは伝えておきたいです。