「キャッシュレスを取り入れてみたいけど、どうすればいいのか分からない」とお悩みの人は、多いのではないでしょうか。キャッシュレスはスピーディに取引できるうえに、履歴が残るので、お金の管理をしやすいことが特徴です。
一方で、さまざまなタイプがあるので導入に踏み切れない人も少なくないはずです。
本記事ではキャッシュレスを生活に導入するにあたって、サービス選びのポイントとメリット・デメリットについて解説します。キャッシュレスで生活できれば支払いやお金の管理がストレスなくできるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
- キャッシュレス決済のメリット・デメリット
- サービスを選ぶポイント
- キャッシュレス生活を始めるための手順
Contents
キャッシュレス決済は年々普及している
世界的に見て、キャッシュレス決済は年々普及しています。その理由は、以下の4つが挙げられます。
- 高い利便性
⇒現金を取り扱う必要がないのでお金を携帯することのリスクがなくなる - デジタル化
⇒社会全体がデジタル化されている中で、金融取引も同様に進行している - パンデミックの影響
⇒新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染リスクを避けられる - 政府政策
⇒経済活動を効率化して非合法な取引を減らすために、さまざまな国々で政府がキャッシュレス社会を推進
上記の要因によりキャッシュレス決済は増え続け、国によってはすでに主流の決済手段となっています。
日本ではキャッシュレス決済率は2022年時点で36%程度であるものの、年々上昇傾向にあることから、今後の主流になることが予想されます。
キャッシュレス決済の普及は社会のデジタル化とともに進展し、その流れは止まらないでしょう。実際にキャッシュレスを前提としたサービスも出てきていることから、私たちも適応したほうが得策と言えます。
キャッシュレス生活の始め方は?サービス選びのポイントを解説
キャッシュレス生活を始めようと思っても、多様な種類があるうえにサービスも数多くあります。ここからは、キャッシュレスサービスの選び方について解説します。
- キャッシュレスの種類と特徴を把握する
- 利用する店舗で対応している種類を確認する
- 貯めたいポイントと還元率を調べる
ポイントを押さえればキャッシュレスサービスを選びやすくなるので、ひとつずつ見ていきましょう。
1. キャッシュレスの種類と特徴を把握する
キャッシュレス決済にはいくつか種類があるので、それぞれの利便性とリスクを理解することから始める必要があります。特徴を理解したうえで生活に取り入れれば、より使いやすくなります。
キャッシュレスの種類は大きく分けると、以下の5つです。
- クレジットカード
⇒あらかじめ設定された信用限度内で購入することができ、後日まとめて、または分割して支払う形式の決済手段 - デビットカード
⇒保有者の銀行口座に直接リンクされており、購入時に直接口座からリアルタイムで引き落とされる - 電子マネー/プリペイドカード:
⇒ICカードやスマホなどに、事前に特定の金額をチャージして決済する - モバイル決済
⇒スマホやタブレットなどのモバイルデバイスを使用する決済手段。PayPayや楽天PayなどのQRコードベースの決済が該当する - 仮想通貨
⇒中央銀行や政府の影響を受けずに取引を行う決済手段。ビットコインやイーサリアムなど
それぞれの手段を理解し、自分のライフスタイルやニーズに合ったものを選ぶことが、キャッシュレス決済を生活に取り入れるうえで重要です。また、利用するサービスのセキュリティ対策も確認し、自分自身のデータと資金を守ることも忘れないでください。
2. 利用する店舗で対応している種類を確認する
キャッシュレス決済を生活の中に取り入れる際には、自分が普段利用する店舗やサービスが対応していることを確認するのが重要です。普段から利用する店舗が支払いに対応していなければ、用途が限られてしまい、利便性が悪いものとなってしまいます。
とはいえ、先述の通りここ数年でキャッシュレス決済は普及してきており、一部の個人商店を除けばほとんどの店舗で対応しています。個人商店になるとクレジットカードや電子マネーに非対応の店舗は多いものの、QRコード決済には対応しているケースは少なくありません。
偶然立ち寄った店舗が普段使いのキャッシュレス決済に対応していないこともあるので、2~3つは使えるようにしておくといいでしょう。
3. 貯めたいポイントと還元率を調べる
キャッシュレス決済によって貯まるポイントの種類と還元率を元に決めると、節約につなげられます。現時点ですでに貯めているポイントがある場合は、そこを起点に決めるといいでしょう。
- 楽天ポイント
⇒楽天カード、楽天ペイ - Pontaポイント
⇒リクルートカード - PayPayポイント
⇒PayPayカード、PayPay
貯めるポイントを絞り込むことで効率よく貯められるようになり、支出を大幅に抑えられる可能性があります。
キャッシュレス決済が節約になる2つの理由
カード払いが節約になる理由として、以下の2つが挙げられます。
- ポイントが貯まる
- ATM手数料と無縁になれる
ここからはそれぞれ詳しく解説していきます。
ポイントが貯まる
キャッシュレスの決済額に応じてポイントが貯まるので、活用すれば支出を抑えられます。
節約する方法は他にもありますが、例えばセールなどで安く買うのであれば情報収集し、タイミングを合わせて買い物へ行かなければなりません。しかし、キャッシュレス決済によるポイント還元であれば、普段通りに買い物をするだけでポイントが貯まっていきます。
実際にぼくは、楽天カードを使って年間2万ポイント以上も貯められました。
ポイント還元は支出額が多い人ほどお得になる仕組みなので、ぜひ利用してみてください。
ATM手数料と無縁になれる
キャッシュレス決済を中心に生活すれば現金を使う機会がめっきり減るので、ATM手数料も節約できます。
多くの人は平日の日中のATM手数料が無料の時間帯に、現金を引き出しているでしょう。しかし、現金中心の生活だと、土日や夜間に引き出さなければならない機会もあるはずです。
1回数百円程度でも、回数を重ねるとまとまった金額になってしまいます。
キャッシュレス決済であれば現金が手元になくても買い物ができるので、現金を引き出さなければならない状況はかなり少なくなります。
キャッシュレスを始めるメリット・デメリット
キャッシュレス決済を取り入れるにあたって、メリット・デメリットをそれぞれ押さえておきましょう。キャッシュレス決済は非常に便利なものですが、デメリットも理解しておかないと予想外の出費に見舞われる恐れがあります。
それぞれ詳しく解説します。
メリット
キャッシュレス決済のメリットは、以下のとおりです。
- スピーディな取引
⇒電子的に取引が行われるのでスピーディ - ポイントなどの特典
⇒決済額に応じてポイントや特典を受けられる - 取引の追跡と管理:
⇒決済履歴がデータとして残るので、管理がしやすい - 安全性
⇒現金を持ち歩くリスクを減らすだけでなく、不正使用や盗難から保護するためにセキュリティ対策を施している
上記より、キャッシュレスを使いこなせば生活は非常に便利なものとなるでしょう。
キャッシュレス決済のメリットについて詳しくは、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
デメリット
キャッシュレス決済には数多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。
- 支払い過多のリスクがある
⇒決済額を把握していないと、支払い能力をオーバーして請求されることも - セキュリティとプライバシーの懸念
⇒データ漏洩や不正使用、詐欺などのリスク - 利用できない場所がある
⇒個人商店を中心に、利用できない店舗はまだ一定数あり - 手数料がかかるサービスもある
⇒サービスによっては年会費がかかるだけでなく、取引ごとに手数料が発生することも - 停電時に利用不可
⇒災害などで停電が起きると決済システムが使えず、決済不可に
上記のデメリットを把握していないと、支払いが滞ってしまったり、買い物ができなくなったりする恐れがあります。自分の財政状況をしっかりと把握し、取引の追跡と管理を行うこと、そして自分の個人情報を保護するための適切な対策を講じることが重要です。
また、特定の決済手段が使えなかった場合に備えて、予備の手段を持っておくと安心して買い物ができるでしょう。
キャッシュレス初心者がキャッシュレス生活を始めるまでの3ステップ
これまで現金中心の生活をしてきた人がキャッシュレス決済を中心に生活する際は、以下3ステップを踏むのがおすすめです。
- 銀行口座引き落としの項目だけカード決済
- 実際の買い物で生活必需品だけキャッシュレス払いにする
- 趣味も含め、すべてキャッシュレスで過ごす
いきなり現金を手放してしまうと、知らない間に使い過ぎて支払えなくなってしまう恐れがあります。ひとつずつ見ていきましょう。
1. 銀行口座引き落としの項目だけカード決済
まずは銀行口座で引き落とす支払いに限定して、カード決済で済ませるのが第一のステップになります。支払い額が決められている項目をカード払いにしてしまえば、使い過ぎる心配をせずに済みます。
口座引き落としの支払いだけでも年間単位で見てみると、まとまった金額になるので、カード払いに変えるだけでかなりポイントが貯まっているはずです。
2. 実際の買い物で生活必需品だけキャッシュレス払いにする
引き落としの項目をカード払いにしたら、次のステップとして実際の買い物でも使ってみましょう。使い過ぎのリスクを防ぐために、ここでは食費や衣類など、生活必需品にだけカードで決済するのがおすすめです。
食費であれば使い過ぎることもないので、自然とカード決済額の天井が決まります。
この段階では「現金で買わないものはカードでも買わない」ということに意識しましょう。カード払いをする中で現金と同じ感覚でカードを使う意識を身に付けていけば、現金を手放しても問題なく生活を送れます。
3. 趣味も含め、すべてキャッシュレスで過ごす
すべての支払いをキャッシュレス決済にすれば、晴れてキャッシュレス生活に突入です。口座引き落しの支出と生活必需品をカード払いにして感覚を掴んだら、今度はすべての支出をカード決済にしてみましょう。
この段階に来れば、キャッシュレスが原因で無駄遣いすることもないでしょう。カード決済額も必然的に大きくなるので、まとまったポイント額が還元され、節約効果はかなり大きなものとなります。
キャッシュレス生活を始めた人におすすめの財布を紹介
キャッシュレス決済での生活が定着してくると、必要最低限の現金を持つだけになるので、今の財布だと却って邪魔に感じる人も出てくるでしょう。キャッシュレス決済を中心に生活している人も増えてきており、実際にキャッシュレス向けの財布も出てきています。
ぼくもキャッシュレス決済を中心にしてから、財布は非常にコンパクトなものになりました。クレジットカードはスマホケースに入れ、現金はキーケースに入れて持ち歩いています。
ぼくの財布事情については以下の記事で詳しく説明しています。ぜひ参考にしてみてください!
キャッシュレス生活を始めれば節約につながる
キャッシュレス決済を中心に生活すれば履歴が残るので支出を管理しやすく、また支払いをスピーディに行えます。なにより、ポイントが還元されることで節約になるのが大きなメリットと言えます。
とはいえ、何も考えずにキャッシュレス中心の生活に移行してしまうと、使い過ぎるなどのリスクがあるので注意が必要です。キャッシュレス決済を生活の中に取り入れるのであれば、まず口座引き落としの支出や生活必需品の買い物に絞って、使ってみましょう。
「現金で買わない物はキャッシュレスでも買わない」意識を身につけてから、すべての支払いをキャッシュレスにすることで、使い過ぎることなく買い物ができます。
キャッシュレス決済を中心に生活すれば非常に便利になるので、ぜひ取り入れてみてください!