つちまる@tcdtkhsです。
飛行機で旅行に行くにあたって必ず目にするのが「マイル」というもの。
基本的には飛行機に乗って貯めるものですが、最近では「陸マイラー」といってショッピングなどの支払いだけでマイルを貯められる方も増えてきています。
さてここで気になるのが、マイルって円換算にするといくらになるのか?という話。
具体的に1マイルあたりいくらの価値になるのか分かっていないと難しいところですよね。
そこで今回は、JALのマイルは実際にどのくらいの価値があるのか、実際に計算してみました。
今回はJALマイレージサービスで実際にかかる数字を基に計算していきますが、基本的にANAもかなり近い数字なので、「私はANA派なんだけど!」という方の参考にもなると思いますよ。
Contents
1マイルあたりの金額を計算してみた
さっそく本題に入りますが、1マイルあたりの金額を計算してみます。
まずマイルの使い道についてですが、これは大きく三つあります。
- 国内線・国際線の航空券と交換
- ショッピングで利用できるポイント(JALの場合はWAON、Amazonギフト券)に交換
- その他特産品との交換
特産品との交換については価値の算出が難しいので、今回は上記二つの「航空券と交換」「各種ポイントとの交換」について具体的に見ていきます。
JAL航空券でマイルを使う
貯めたマイルを使う最も定番な方法であるのが航空券と交換する方法。
JALの場合、国内線なら片道最低6,000マイルから、国際線であれば片道最低7,500マイルから利用することが出来ます。
実際にかかる最安金額の運賃と、マイル交換に必要なポイントを基にマイルのレートを算出していきます。
<東京(羽田・成田)から>
使うマイル数 | 最低運賃 | レート | |
大阪 | 6,000 | 7,600 | 1.267 |
札幌 | 7,500 | 6,400 | 0.853 |
名古屋 | 6,000 | 7,000 | 1.167 |
福岡 | 7,500 | 11,800 | 1.573 |
沖縄(那覇) | 7,500 | 16,300 | 2.173 |
岡山 | 7,500 | 9,400 | 1.253 |
広島 | 7,500 | 11,000 | 1.467 |
高知 | 7,500 | 10,100 | 1.347 |
石垣 | 10,000 | 18,600 | 1.860 |
行先によって1マイルあたりのレートが変わってきますが、大体1-1.5円/マイルと言ったところでしょうかね。
一番レートが高い沖縄は1マイルあたり2円の価値に。
航空券に交換する場合、どこに行くかで持っているマイルの価値が変わってくるのが不平等な感じがしますね。
航空券を取る場合、予約した期間によって運賃が変わりますがマイルで交換する場合は予約した日程に関係なく一律のマイルで予約することが出来ます。
つまり、予約日が搭乗日から近いほどマイルの価値はさらに上がります。
実際に最安値のチケットと比べて、搭乗日が近くなると3倍以上に上がることも。
ショッピングでマイルを使う
飛行機にあまり乗らない、という方向けにはマイルをショッピングで使えるポイントに交換することで使えるようになります。
JALの場合、マイルを以下のサービスで使えるポイントに交換することが出来ます。
必要マイル数 | 交換ポイント | |
WAON | 10,000 | 11,000 |
JALクーポン | 10,000 | 12,000 |
Amazonギフト券 | 10,000 | 10,000 |
ファミマ買い物券 | 10,000 | 10,500 |
WAONポイントにするのであれば10,000マイルあたり11,000円相当のポイントが付与されます。
旅行によく行かれる方はJALクーポンへの交換が一番お得ですね。
1マイルあたりのレートが1.2円になるので、区間によっては一旦JALクーポンに交換して、そのクーポンで航空券を買うって方法の方がお得になることも。
- JAL国内・国際線の航空券
- JAL提携の国内・海外ツアー
- JALシティホテル、オークラホテルズなどのホテル利用
- JALマイル提携温泉旅館の利用
- 機内販売品の購入
- 空港宅配サービス・レンタルモバイルサービス
とはいえ旅行に頻繁に行くような方はそんなに多くないと思うので、一番利便性がいいのはイオンやローソンでも使えるWAONへの交換でしょうかね。
マイルの還元率はいくら??
さて、1マイルあたりのレートを換算したところで、マイルの還元率について計算していきます。
マイルを貯める方法ですが、2パターンあります。
- JAL(・Jetstar)・ANAの飛行機に乗って貯める
- ショッピング・支払いを利用して貯める
ショッピング利用については、JMBカードやJALカードを使うことでより早く貯めることが出来るようになります。
JAL・Jetstarに乗ってマイルを貯める
JALマイレージの場合、JALだけでなくLCCのJetstarに乗ってもマイルをためることが出来ます。
ここではJALのみに絞って運賃と貯まるマイルについて見ていきます。
最低運賃 | 貯まるマイル | 還元率 | |
大阪 | 7,600 | 210 | 2.76 |
札幌 | 6,400 | 383 | 5.98 |
名古屋 | 7,000 | 145 | 2.07 |
福岡 | 11,800 | 425 | 3.60 |
沖縄(那覇) | 16,300 | 738 | 4.53 |
岡山 | 9,400 | 267 | 2.84 |
広島 | 11,000 | 311 | 2.82 |
高知 | 10,100 | 295 | 2.92 |
石垣 | 18,600 | 918 | 4.94 |
1マイルあたりの還元率でみると、東京からの場合は札幌行が運賃に対して最もマイルが貯まることが分かります。
ショッピング利用でマイルを貯める方法
続いてショッピング利用でマイルを貯める方法です。
ショッピングで貯める際は、JALマイレージと提携しているクレジットカードを利用した方が手っ取り早く貯めることが出来ます。
- JMBカード
- JALカード
いずれも支払い200円ごとに1マイル貯まるようになっています。
しかしJMBカードであれば、WAON決済をファミリーマート、BLUE SKYですれば100円ごとに1マイル貯まります。
JALカードの方も年会費3,240円の「JALカードショッピングマイル・プレミアム」に加入することで100円ごとに1マイル貯まるようになります。
途中だけど一旦ここでまとめ
まだ終わりではないのですが、数字が増えてきてしまってややこしくなりそうなのでここまでを一旦まとめることにします。
<1マイルあたりの金額>
- 航空券への交換:0.85-2.17円/マイル
- ショッピング:1-1.2円/マイル
<マイルの還元率>
- 飛行機搭乗:2.07~5.98%(1マイルあたりの還元率)
- ショッピング:1マイル/100円~1マイル/200円
ショッピングによるマイルの還元率はそんなに高くないですが、航空券に対して使うと変動は大きいですがかなり高いことが分かります。
マイレージサービスはお得なのか??
ではマイレージサービスは総合的に見てお得なのか、という問題です。
100円当たりの還元率をまず改めて計算していきます。
<計算>
航空券への交換した場合、0.85-2.17円/マイルになるのでこれを基に飛行機搭乗時・ショッピングにおける還元率を計算してみる
飛行機搭乗:2.07~5.98%(1マイルあたりの還元率)
→1.76円~12.98円/100円
ショッピング:
1マイル/200円→0.43円~1.09円/100円
1マイル/100円→0.86~2.17円/100円(別途年会費3,240円必要)
飛行機に乗る場合はかなりお得な還元率になることが分かります。
しかし一方でショッピングについてはお得とは言えない感じですね。
ショッピング利用の場合、JALカードの年会費3,240円のプランに加入した方が還元率は上がりますが、それでも年会費の元を取ることを考えるとかなり貯めないといけないです。
このことから、飛行機に乗る機会が多い人は陸マイラーとして頑張るメリットはありますが、ショッピング単体で見るとマイルを貯めるよりも高還元率カードの方がお得になるかのうせいがあります。
まとめ
というわけでJALマイルについてまとめていきます。
- 航空券との交換で算出できるマイルの価値は100円当たり1.76~12.98円と、幅は大きいものの他ポイントサービスに比べると高還元率
- 一方でショッピング利用は100円当たり0.5円未満になることも。高還元率のカードの方がやはりお得
- このことからマイルの使い道は還元率の高い航空券への交換一択
- 飛行機に乗る機会が多い人
- 飛行機にお金は掛けたくないけどマイルだけで飛行機に乗って旅行に行きたい人
WAON、Amazonギフト券などへの交換に使えばマイルは普通のショッピングでも利用できます。
しかしレートとしてはかなり悪いのでオススメしません。
貯めたマイルを使うのであれば、航空券への交換が一番お得ですね。
高還元率のカードよりも遥かにマイルの価値が高くなるので。
とはいえ実際には、LCCがすごい発達してきているので、そこを利用して旅行に行くか、マイルをためてJAL・ANAを利用するのでどちらがお得なのかは、微妙なところなんですけどね。