高速道路の料金の高さに悩まされてませんか?つちまる@tcdtkhsです。
ぼくは今住んでいる栃木から地元の三重県に帰省するのに車を使います。
しかし問題なのが、高速料金が高くついてしまうのです。
ちなみに宇都宮⇒津へ行くために、高速料金だけで12,720円かかってしまいます。
これに加えてガソリン代も掛かるので、帰省するだけでもかなりお金を取られてしまうんですよね。
しかし、その高い高速料金を割引で使える方法があるのはご存知ですよね?
そう、ETC割引です。
今回はそのETC割引と、ETCの設置について解説をしていきます。
- 高速道路に頻繁に乗らないけど、ETCを取り付けようか悩んでいる人
- とりあえず近いうちに高速道路で遠方に行くけどETCつける必要あるの?と思ってる人
- ETCでどれだけ割引になるのか知りたい人
なお、最初はETCの取り付けにかかる費用について触れるので、「もうすでに搭載しているよ」という人はこちらからジャンプしてください。
ETCの取り付けにかかる費用
高速料金が割引になると言っても、ETC取り付けの費用の元が取れる程度なの??
と思われる方もいるかと思います。
ここで、ETC取り付けにかかる費用について見ていきます。
ETC取り付けの際にかかる費用は大きくこの3つ
- ETC本体価格
- ETC取り付け工賃
- ETCセットアップ料金
ETCカードについては、既に使っているクレジットカードでサービスが出ているのであれば、無料で発行することが出来ます。
ETC本体価格と選び方
ETC本体の価格は、結構まちまちです。
ETC本体の選び方はこの二つですかね
- アンテナ一体型か分離型か
- ETC2.0対応にするか未対応品にするか
それぞれ見ていきます。
アンテナ一体型か分離型か
ETC本体には、ETCゲートを通過した時に認識するアンテナが一体化しているものと分離しているものの二種類があります。
アンテナ分離型
- アンテナが分離しているのでETC本体は見えにくいところに設置できる
- つまり盗難に遭いにくいうえに見た目も邪魔無いならない
アンテナ一体型
- アンテナと本体が一緒になっているので、アンテナが読み込みやすくするために見えやすい位置に置かないといけない
- レイアウト的に煩雑な印象になるうえに、盗難に遭う可能性がある
- ただし本体価格はアンテナ分離型よりも安いと言われている
ETCの設置場所が特に気にならないのであれば、本体価格が安いと言われているアンテナ一体型がいいと思われるのですが、
ぶっちゃけAmazonで見る限りアンテナ一体型も分離型も大差ないです。
なので、値段が変わらないのであれば外から見えにくいアンテナ分離型の方が車内レイアウトもスッキリして良いんじゃないかな、と思います。
ETC2.0は必要?不要??
もう一つ選ぶ基準は、ETC2.0に適応しているかどうか、です。
ETC2.0に適応していることで本体価格は1-2万円ほど跳ね上がります。
そのETC2.0については、ぼくは必要ないと考えます。
まずETC2.0の機能について見ていきます。
- 渋滞情報などをリアルタイムで知ることが出来る
- 落下物や先の見えない急カーブなど、危険な場所の情報を教えてくれる
- 災害発生時の支援情報を受けられる
- 圏央道通過の際に高速道路料金割引が受けられる
安全運転する上では非常にありがたいサービスなのですが、この機能を使うためには、ETC2.0対応のカーナビを搭載していないといけません。
この時点でハードル高いですし、なにより古い車だと搭載できませんからね。
更に神奈川から八王子、埼玉、茨城を経由して木更津まで行ける圏央道利用で割引にはなりますが、逆に言うと圏央道でしか追加での割引が受けられません。
つまりETC2.0は恩恵を受けるための設備投資が必要になるうえに利用できる範囲が極めて限定的になってしまうのです。
このことから、ETC2.0未対応のETCを選ばれるのがいいです。
実際にETC2.0対応のものだと2万円越えとかざらにありますけど、未対応のものであれば7,8000円程度で買えますからね。
- アンテナ分離型よりも一体型の方が安いと言われているが、ぶっちゃけ値段はそこまで大差ない
- ETC2.0は対応しているカーナビを用意しないと使えない上に利用できる範囲が限定されてしまうので不要
ETC取り付け工賃と、取り付けしてくれる業者について
ETC本体に加えて、それを取り付けるための工賃も必要になります。
ぼくが前の車に取り付けたときは、確か5,000円くらいした覚えがあります。
どこにつけるのか業者さんと相談したうえで取りつけるようにしましょう。
素人のDIYで出来ないことは無いそうですが、自己責任で取り組むようにしましょう。
参考:http://xn--etc-g73b1ca4zul4i7r.jp/etccard/etc-torituke/
取り付けをしてもらえる場所は??
ETC取り付けをしてくれるお店は、オートバックスやイエローハットなど、カー用品店で行ってくれます。
ぼくは中古カー用品店で購入し、そこで取り付けまでしてもらいました。
ETCセットアップ費用も掛かってくる
ETCを取り付けてはい終り、と行きたいところですがまだ終わりではないのです。
最後にETCのセットアップを行う必要があります。
セットアップとはETC本体に車のナンバーを認識させることで適性な通行料金を算出できるようにする作業です。
このセットアップは、登録店と言われるところでする必要があり、自分で行うことはできません。
基本的にカー用品店などETC取り付けを行ってくれるところであればセットアップはしてくれます。
最寄りの登録店を探すのであればこちらから探されるのがいいと思います。
ETC取り付けにかかる合計金額
ぼくの場合ですが、ETC取り付けまでにかかった合計金額はこんな感じです。
金額 | |
ETC本体(中古) | 3,000円 |
ETC取り付け工賃 | 5,000円 |
ETCセットアップ代 | 2,700円 |
合計 | 10,700円 |
初期費用で10,700円かかりました。
これを高速料金の割引分で元が取れるかどうか、と言う話です。
ここで次に、ETCを導入することによる高速代の割引について解説し、その後実際にぼくがどのくらい節約できているのか、について解説をしますね。
ETCでどれだけ高速代が割引されるの??
ETCを搭載して高速道路に乗ることで、時間帯によっては大幅な値引きが期待できます。
また値引きが適応されない時間帯でも、「ETCマイレージサービス」に登録しておけば、マイルが貯まり別の日に高速道路に乗った時に安く利用することが出来ます。
まずは割引される時間帯と割引額について見ていきます。
土日祝に高速利用で料金30%引き
高速道路を土日祝日に利用することで高速料金が30%引きになります。
ポイントは、土日祝の間だけでなくてもオッケー。
高速道路に入る時間・出る時間のいずれかで土日祝日に入っていればオッケーなのです。
参考:http://dc2.c-nexco.co.jp/etc/discount/etc/holiday/
つまり日曜の夜に入ってしまえば月曜に高速道路を降りても適用されるんですね。
0-4時の深夜に走って料金30%引き
休日割のほかに、深夜割というのがあります。
こちらは0-4時の間に高速道路を走ることで料金が30%引きになるというもの。
参考:http://dc2.c-nexco.co.jp/etc/discount/etc/night/
深夜の時間帯のいいところは、車の通行量が日中に比べてかなり少ないので渋滞とか関係なくすいすい行けてしまうこと。
その代わりに、あり得ないくらい飛ばしてる車は多いのでびっくりしますけどね。
この割引でありがたいことが、0時以前に高速道路に入っていても適応されるという点。
つまり、入る時間・出る時間関係なく0-4時の間に高速道路にいればいいのです。
この制度を使ってぼくは金沢旅行で片道3,200円もお得に移動しました。
https://saving-life-cost.net/setsuyakutour_kanazawa/
ETCマイレージサービスで平日もお得に利用する
深夜、土日祝日と割引はあります。
では、平日の日中は割引は無いのか?と言われると、そうではありません。
その場で割引されるわけではありませんが、ETCマイレージサービスと言って、利用金額に応じたポイントが付与されます。
NEXCO東/中/西日本の場合なら10円につき1ポイント。管轄している事業者によってポイントの還元率は異なります。
そのポイントを使って別の日に乗った高速道路の料金から差し引くことが出来るようになるのです。
注意点としては、ETCマイレージサービスに事前登録をする必要があること。
これを登録しておかないとETCのマイルが貯まらないので注意が必要です。
参照:http://www.smile-etc.jp/service/info.html
ETC割引が適応されない高速道路
特定時間内に高速道路内に滞在していれば高速代が30%も割引になるというのはかなり魅力的です。
しかし一方で、どの時間帯に乗ったとしてもETC割引が適応されない高速道路というのもあります。
まず首都高速道路などのNEXCO管轄外の高速道路は割引適応外となります。
またNEXCO管轄内の高速道路であっても、以下の道路では割引適応外となっております。
<NEXCO東日本エリア>
- 京葉道路
- 圏央道
- 横浜新道
<NEXCO西日本エリア>
- 西名阪道
- 近畿道
- 南阪奈道路
- 舞鶴若狭道
- 沖縄道 ※休日割のみ適応外
<NEXCO東日本エリア>
- 京葉道路
- 横浜新道
<NEXCO西日本エリア>
- 南阪奈道路
- 舞鶴若狭道
首都圏周辺及び関西圏で一部の高速道路で割引対象外があるので、この点は注意が必要です。
ちなみにNEXCO中日本管轄の高速道路は、対象外区域は調べた限りありませんでした。
ETCによって高速道路をどれだけ安く利用できるのか?
では実際にETC割引を利用して高速道路を使った場合、どのくらい安くなるのか、二つの事例を基に算出してみました。
今回想定するケースはこの2つ
<想定事例>
- 実家帰省のために宇都宮⇔津を移動
- 有名な温泉に遊びに行くために宇都宮⇔草津温泉へ行く
ケース1:年に一回帰省のために宇都宮-津を往復する(土日)
まず例として、宇都宮から津の間を往復することでどのくらい安くなるのか見てみました。
ぼくの地元が三重県津市と言うことで、帰省のために年に一回土日割を利用すると仮定します。
出典:ドラぷら
通常料金が12,720円に対してETC割引によって8,760円。
つまり、差額にして片道3,960円の節約、往復にして7,920円も割引になります。
ETCの初期コストが1万ちょいと考えると、宇都宮ー津間を1往復半することで元が取れるということになります。
車の買い替えがもっと先になることを考えると、非常にお得であることが分かりますよね。
ケース2:宇都宮から年に4回草津温泉に遊びに行く(土日)
次のケースは、温泉好きな人の例。
宇都宮から隣県である群馬・草津温泉に休日割を使って年に4回遊びに行ったときに節約できる金額を算出してみます。
ちなみに草津温泉に行こうと思ったら、最寄りのICである関越道・渋川伊香保まで行く必要があります。
出典:ドラぷら
通常料金で2,920円に対してETC利用で2,040円
片道880円、往復1,760円の節約になります。
年に4回行くと仮定した場合、1,760×4=7,040円
1年間で7,000円節約でき、ETCの初期費用を回収するには1年半あれば回収できることになります。
高速代が安くなるだけじゃない、ETCのそのほかのメリット
先述の例よりも使用頻度が高い人にとってはETCは非常にありがたいサービスです。
が、この例よりも高速道路の使用頻度が少ない人もいると思います。
そこで、ETCを取り付けることで受けられる料金割引以外のメリットについて見ていきます。
これらのメリットから考えて、乗る頻度が少ないとしてもETCは取り付けるべきです。
精算時にすごい楽
料金精算の時はすごい楽になりますね。
ETCを取り付けていないとゲートで止まって、財布からお金を取り出して精算して、ってやるの結構面倒です。
しかしETCを付けていることで減速して通過するだけで勝手に精算が済ませられるので本当に楽になります。
渋滞から多少逃れられる
混雑期に高速道路に乗ると避けられないのが渋滞です。
この時の精算の時が一番待ちが長いんですよね。
けど、ETCを搭載していることで渋滞に巻き込まれない、まではいかないですが、
通常精算よりはスムーズに終わらせることが出来ます。
ETCがあることで渋滞のストレスから多少ですが逃れることが出来るんです。
まとめ
というわけでETC取り付けについてまとめます。
- ETCを取り付けることで土日・深夜であれば30%引きに。平日の日中でもマイルが貯まるのでお得に乗ることが出来る
- ETC取り付けには総額で1万以上(本体中古の時)かかる
- ETC本体はアンテナ一体型が安いと言われているが、実際にはそんなに大差がない
- ETC2.0は不要
- しかし割引額も結構でかいので、車の所有期間を考えると元を取れる可能性は十分にある
- 今後高速道路に乗る機会は少ないかも、と言う人でも高速道路精算時はすごい楽になるので取り付けた方がいい
ETCがあるだけで高速道路をお得に快適に利用できるので迷っている人は付けたほうがいいですよ。
ぼくも車を買った当初は高速道路乗るかな??と思ってましたが、実際に乗ってみると高速道路を使う機会が多く、ETCの取り付け代以上の恩恵を受けることが出来ました。