電力会社を自分で選ぶことで、年間で2~3,000円の節約が実現できます。
特に電気使用量が多い世帯におススメしたいのが、ENEOSでんきです。
ぼくも一時期ENEOSでんきを利用していたのですが、実際に年間で2,000円も電気代を節約することが出来ました。
さらに車を運転する方はガソリン代の節約ができ、また車を持っていない人でもTポイントを貯めることも出来ます
電気代を安くしたいのであればENEOSでんきに乗り換えましょう。
Contents
ENEOSでんきはガソリンスタンドのENEOSが提供するサービス
ENEOSでんきは、ガソリンスタンドのENEOSが運営するJXTGエネルギーが運営する、電力事業者です。
ガソリンスタンドを運営していることもあり、自動車所有者にとってお得になる特典があります。
またENEOSでんきは電気使用量が多い世帯ほどお得になる料金体系となっています。
2020/4/28現在の提供エリアは東北、関東、北陸、中部、関西、四国、九州エリアです。
ENEOSでんきの料金体系
ENEOSでんきの料金体系は「基本料金+電力量料金」という形態です。
また長期間利用するほどお得になる「にねんとくとく割」制度もあります。
エリアごとにおける料金プラン
ENEOSでんきの料金はエリアごとに異なります。
【基本料金】
電力エリア | 料金 |
東北エリア | 330.00円/10A |
関東エリア | 286.00円/10A |
北陸エリア | 242.00円/10A |
中部エリア | 286.00円/10A |
関西エリア | 最初の15kWhまで285.00円 |
四国エリア | 最初の11kWhまで411.40円 |
九州エリア | 297.00円/10A |
【電力量料金】
電力エリア | ~120kWh | ~300kWh | 300kWh~ |
東北エリア | 18.38円 | 24.43円 | 27.23円 |
関東エリア | 19.88円 | 24.54円 | 26.22円 |
北陸エリア | 17.67円 | 20.96円 | 21.69円 |
中部エリア | 20.85円 | 24.77円 | 26.49円 |
関西エリア | 20.31円 | 23.99円 | 26.80円 |
四国エリア | 20.36円 | 25.92円 | 27.91円 |
九州エリア | 17.28円 | 22.25円 | 23.97円 |
長期間利用ほどお得になる、「にねんとくとく割」の解説
ENEOSでんきを2年以上の長期間利用することが見込める場合は、「にねんとくとく割」を利用すれば、通常よりも電気代が安くなります。
名称が“2年”と付いていますが、契約から3年目以降もお得になります。
- 1-2年目:0.20円/kWh引き
- 3年目以降:0.30円/kWh引き
このように電気料金がさらに安くなりますが、契約月から23-24ヶ月目に当たる更新月以外の月に解約すると、解約金として1,100円掛かります。
そのため短期間で解約してしまうと、出費が増えてしまう点には注意が必要です。
ENEOSでんきに切り替えるだけでいくら節約できるのか
実際にENEOSでんきに切り替えたことで節約できた電気代を試算してみました。
12ヶ月間のぼくの使用電力を基に、料金体系テーブルに則って計算して、TEPCO(東京電力)とENEOSでんきで比較しました。
とはいえ、ぼくは今の住居に引っ越してすぐに電力会社を切り替えたので、比較する上での実例がありません。
そのため実際に使用した電力量を、東京電力の金額に当てはめて計算してみました。
ENEOSでんきVS東京電力の料金比較
ENEOSでんきと東京電力の電気料金は以下のようになっています。
基本料金(30A):両社とも842.4円
TEPCO | ENEOSでんき | 差 | |
120kW以下 | 19.88円/kW | 19.88円/kW | 0 |
120-300kW | 26.46円/kW | 24.54円/kW | 1.92円/kW |
300kW以上 | 30.57円/kW | 26.22円/kW | 4.35円/kW |
この二つを比べてみて、電気を使う家庭ほどENEOSでんきがお得であることが分かります。
ただ、この料金表を見ただけで電気代がどれだけお得になるのかと言う想像は付きにくいですよね。
ここで、ぼくが去年一年間に使用した実際の電気使用量を基に差額を計算してみました。
ENEOSでんきでこれだけ安くなった
実際に計算式に当てはめて計算してみました。
その結果がこちらです。
年月 | 使用量(kWh) | ENEOSでんき(円) | 東京電力(円) | 差額(円) |
2017/6 | 166.1 | 4294.6 | 4381.7 | 87.1 |
2017/7 | 169.3 | 4371.5 | 4464.6 | 93.1 |
2017/8 | 175.7 | 4527.1 | 4632.4 | 105.3 |
2017/9 | 172.4 | 4447.8 | 4546.9 | 99.1 |
2017/10 | 166.1 | 4294.1 | 4381.2 | 87.0 |
2017/11 | 193.9 | 4964.1 | 5103.7 | 139.6 |
2017/12 | 265.5 | 6690.9 | 6965.9 | 275.1 |
2018/1 | 378.7 | 9546.2 | 10222.3 | 676.0 |
2018/2 | 302.9 | 7595.2 | 7947.7 | 352.5 |
2018/3 | 224.0 | 5690.9 | 5887.5 | 196.6 |
2018/4 | 156.0 | 4050.8 | 4118.8 | 67.9 |
2018/5 | 161.6 | 4187.7 | 4266.3 | 78.7 |
合計金額 | 64660.9 | 66919.0 | 2258.1 |
表のとおり、年間を通して2000円以上も電気代を節約することが出来るのが分かりました。
年間で最も使用量が多かった1月は、たった1ヶ月で600円も節約に成功しています。
加えて、この表には加えてないガソリン割引も実際に入ってくるので、節約効果はこれ以上を見込むことが出来ます。
ENEOSでんきのメリット5つ
ENEOSでんきのメリットは5つあります。
これらのメリットを生かして、電気代を今よりも安くしましょう。
電気使用量が多いほどお得になる
ENEOSでんきは電気使用量が多いほど、他社よりも電気代が安く設定されているので、電気をよく使う世帯ほどお得になります。
TEPCOとの比較を見ると、120-300kWhのレンジでの差額は1.92円/kWh程度ですが、300kWh以上になると4.35円/kWhまで差が付きます。
TEPCO | ENEOSでんき | 差 | |
120kW以下 | 19.88円/kW | 19.88円/kW | 0 |
120-300kW | 26.46円/kW | 24.54円/kW | 1.92円/kW |
300kW以上 | 30.57円/kW | 26.22円/kW | 4.35円/kW |
家族が多い、使う家電が多いなど電気使用量が多い家庭にとっては、ENEOSでんきがうってつけです。
ガソリン代が安くなり、自動車維持費の節約になる
ENEOSでんきのユーザーがENEOSのガソリンスタンドで補給すると、ガソリン代が1円/ℓ割引されます。
割引の条件はただ一つ、電気代とガソリン代の支払いにENEOSカードを使うだけです。

例えばENEOSカードSであれば、合計で3円/ℓの割引特典を受けられることになります。
ぼくは毎月60ℓくらいガソリンを補給するので、年間にして700円以上も節約が出来ているのです。
ENEOSでんきに切り替えるだけで2,250円も節約が出来ているので、合わせて年間約3,000円もコストカットに成功していることになりますね。
ENEOSカードについては、こちらの記事で詳しく書いているのでどうぞ。

Tポイントを貯められる
自動車を所有していない人でも、Tポイントを貯めることでお得になります。
ENEOSでんきにTカードを提携することで、電気代200円ごとに1ポイントが貯まります。
Tポイントは実店舗での使い道が非常に多いポイントシステムなので、食費や日用品などをお得に買うことが出来ます。
車を所有していない世帯はTポイントを積極的に貯めましょう。
ENEOSカードによるガソリン割を利用している人は、Tポイント付与特典が適用されません。
「にねんとくとく割」適用時に、より安くなる
長期間ENEOSでんきを利用される方は、「にねんとくとく割」に申し込むことで、さらに電気代が安くなります。
解約金が掛かってしまうデメリットもありますが、実際に支払うのは1,100円です。
契約3年目以降は割引額が上がることも考えると、長期視点で考えれば、お得になります。
「1,2年程度ですぐに引っ越す」という人でない限りは、付けておきましょう。
「にねんとくとく割」解約金1,100円を上回る割引額を受けるためには、0.2円割引時にトータルで5,500kWhの電気を使用する必要がある。
- 1年間なら458kWh/月
- 2年間なら230kWh/月
1ヶ月の電気使用量がこれを上回るのであれば、「にねんとくとく割」でお得になりやすい
電気のトラブルが起きたときに無料対応してくれる
ENEOSでんきでは電気トラブルが万が一起きてしまったときに、24時間365日無料で対応してくれます。
一般的な電気トラブルが起きた際の緊急駆けつけ時には、サービス料として18,000円取られるみたいですが、それが0円で済みます。
- 電気が付かない
- 電球交換をしてほしい(※無料サービスは年3回まで)
- コンセントが使えない
上記は一例ですが、こういったトラブルに対応してくれるのです。
ENEOSでんき手続きの手順
電気会社の切り替えってめんどくさそう、と思われる方もいるかもしれません。
が、実際には超簡単、たったの5分でできてしまいます。
外へ出かけて手続きしたり書類を郵送することも無く、ネット上で完結することが出来るのでものすごい楽なんです。
手続きは簡単、ネット上で完結できる
電気のようなインフラ系って手続きがすごい大変そうなイメージってありますよね。
けど、実際にはネット上だけで完結できるし契約も何かのサービスに会員登録するのと同じ感覚で済ませられるから難しくないんです。
エネオスでんきの契約も住所とクレジットカードさえあれば契約できるのであっさり済ませられます。
ENEOSでんきが使えるようになるまで
まず、公式HPにアクセスして「お申し込みはこちら」をクリックします。

次に、住所・電話番号を記入します。
今住んでいるところではなく転居先ですぐに使いたい場合は、一番上の欄を切り替えるのを忘れないように。

ぼくが申し込んだのは1年半も前の話なので、ここから先はあまり覚えていないのですが、あとは支払い方法を選択するだけで使えるようになるはずです。
使えるようになるのは1週間くらい先だったかな。
転居先で使いたい場合は、早めに切り替え手続きは済ませた方がいいです。
ENEOSでんきをお得に利用するためのポイント3つ
ENEOSでんきに乗り換えることで電気代が安くなりますが、制度をフル活用することで、より一層お得になります。
それぞれの状況に合わせた上で以下のポイントを抑えて、お得に使いましょう。
自動車を所有している人はガソリン割を利用しよう
自動車を所有している人は、ENEOSカードを発行したうえでガソリン割を活用しましょう。
この割引を活用するとTポイントを貯めることはできなくなりますが、自動車所有者はガソリン割の方がお得になります。
実際にぼくは毎月60ℓほど給油するので、60円ガソリンがお得になっています。
これと同額のTポイントを得る場合、電気代12,000円相当になるため、毎月の電気代5-6,000円程度のぼくにとっては、ガソリン割の方がお得なのです。
ガソリン使用量と電気代を考慮したうえでどちらにするか選ぶべきですが、自動車を所有している人は、ガソリン割の方がお得になるケースが多いでしょう。
自動車を所有していない人でも、Tポイントを貯めよう
自動車を所有していない人は、Tポイントを貯めて食費や日用品の節約につなげましょう。
乗り換えるだけで電気代がお得になる上に、Tカードを提携することで、電気代200円ごとに1ポイントたまる仕組みになっています。
例えばぼくがガソリン割ではなくTポイントを貯めていた場合、年間300円ほど貯まっている計算です。
額としては大きくありませんが、何の手間も掛けずにちょっとしたおやつが返ることを考えると、無視してはもったいない仕組みです。
Tポイントを貯めて使って、手間のかからない節約を実現しましょう。
にねんとくとく割を付けるべき人・付けない方がいい人
にねんとくとく割は「絶対に2年以内に引っ越す」人でない限りは、付けた方が良いです。
3年目以降は割引額が0.3円/kWhに上がりますし、解約金も1,100円と、そんなに高くない金額です。
実際に今住んでいる家にあと何年住むかって分からない物じゃないですか。
解約金が高くないのであれば、長期間住むことを想定して、にねんとくとく割を付けてお得になる方に賭けてみてはどうでしょうか。
一人暮らしなど電気使用量が少ない人は“あしたでんき”の方がお得
ENEOSでんきに乗り換えることで、電気代が安く済みますが、電気使用量が少ない人にとってはお得になりにくい料金体系です。
そのため一人暮らしなどで電気使用量が少ない人は、ENEOSでんきよりもあしたでんきの方がオススメです。

- 基本料金0円、電力量料金26.0円/kWhのシンプル料金体系
- 対象エリアは東北、関東、中部、関西、中国、九州
あしたでんきであれば基本料金が掛からないため、電気使用量に比例します。
30A、1ヶ月の電気使用量が120kWhだった場合・・・
- ENEOSでんき:3,243円
- あしたでんき:3,120円
もともとの電気使用量が低いのであれば、あしたでんきの方が安くなる可能性があるので、実際に計算してみましょう。
まとめ:ENEOSでんきは使用量が多い世帯ほどお得です
ENEOSでんきは車を所有している人、また電気使用量が多い世帯ほど電気代がお得になります。
ENEOSでんきに切り替えるだけで、ぼくは年間で2000円以上も節約できました。
一か月ごとの差額だと、そんなに大きい額に思えないかもしれません。
しかし電気代は1年だけでなく2年3年と、生きている限りは払い続けるものなので、年数が経つほどお得になります。
ENEOSでんきは契約を切り替えるだけの簡単な作業だけで節約になり、また自動車所有者はガソリン代割引も利くお得なサービスです。