近年、急速にキャッシュレス決済が普及している一方で、使いこなせている自信がない人は、多いのではないでしょうか。キャッシュレスは利便性が高い決済手段で、使いこなせば節約になる可能性があります。
この記事では、キャッシュレス決済で節約するコツとおすすめのサービスについて、紹介します。
- キャッシュレス決済のメリット・デメリット
- キャッシュレス決済で節約するコツ
- おすすめのキャッシュレス決済
キャッシュレス決済でうまく節約する方法に興味がある人は、ぜひご一読ください。
Contents
【節約だけではない】キャッシュレス決済のメリット4つ
キャッシュレス決済を使うメリットは、以下の4つです。
- ポイントを貯められる
- ATM手数料を節約できる
- スムーズに支払いができる
- 支出管理が簡単になる
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1. ポイントを貯められる
多くのキャッシュレス決済では、決済額に応じてポイントを貯められます。実際に現金払いでは、購入店舗が独自で提携していない限りは基本的にポイントを貯められません。
例えば、クレジットカードのポイント還元率は、およそ「0.5%〜1%」です。
還元率1%のクレジットカードで100万円の支払いをした場合に獲得できるポイント
「1,000,000円×0.01(1%)=10,000ポイント」
「100万円の支払いってハードルが高い」と感じた人も多いでしょう。しかし、食費や光熱費、日用品などの支払いをすべてキャッシュレス決済で充てれば、超える可能性は十分にあります。
貯めたポイントを活用して外食したり、おしゃれな服を買ったりと、ちょっとした贅沢ができます。
2. ATM手数料を節約できる
ATM手数料を節約できる点も、キャッシュレス決済ならではのメリットです。キャッシュレス決済は現金を使わないため、そもそもATMを利用する必要がありません。
現金払いの場合は手元の現金がなくなるとお支払いできないので、ATMでお金を下ろす必要があります。提携ATMでなければ、1回につき数百円の手数料を取られます。
手数料を節約するためにも、ATMを利用する必要がないキャッシュレス決済がおすすめです。
3. スムーズに支払いができる
キャッシュレス決済は現金と比べると、驚くほどスムーズに支払いができます。キャッシュレス決済は支払いの際にお金を出したり、お釣りをもらったりする必要がありません。
中でも以下2つのキャッシュレス決済は、素早く支払いができます。
- 電子マネー決済(楽天Edy、nanacoなど)
- 交通系ICカード(SUICA、PASMOなど)
- QRコード決済(楽天Pay、PayPayなど)
支払い額が提示されると同時にスマートフォンを専用機械にかざすだけで、すぐに会計を済ませられます。現金のやり取りが面倒に感じる人は、ぜひキャッシュレス決済を導入してみてください。
4. 支出管理が簡単になる
キャッシュレス決済は実は、支出管理も簡単になります。キャッシュレス決済で支払ったときに記録される利用履歴を元に、家計簿アプリを活用すれば数分程度で家計簿を作ってくれます。
家計簿アプリでおすすめのサービスが「Money Forward」です。数多くのキャッシュレス決済サービスや銀行口座に対応しているので、手入力することなく家計簿を記帳できます。
節約する上で支出管理は欠かせません。「今まで支出管理を何度か試みたものの、いつも途中で挫折していた」という人は、一度キャッシュレス決済と家計簿アプリを導入してみてください。
キャッシュレスのデメリット2つ
キャッシュレス決済のデメリットは、以下の2つです。
- 店舗によっては対応していない
- 使い過ぎてしまうリスクがある
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1. 店舗によっては対応していない
キャッシュレス決済はシステムを導入していない店舗では使えません。そのため、買い物する店舗で対応しているキャッシュレス決済サービスの種類を、レジで精算する前に確認が必要です。
クレジットカード1つ取っても、国際ブランドによって使えるものと使えないものが決められている場合があります。
- VISA
- JCB
- MasterCard
- American Express
- Diners Club
急速にキャッシュレス決済が世の中に普及しつつありますが、まだまだ現金払いしか対応していない店舗もあるので、注意が必要です。また、保険診療の病院の治療費も基本的に現金払いである点も、理解しておきましょう。
2. 使い過ぎてしまうリスクがある
キャッシュレス決済は手元に現金がなくても支払いができるため、つい使い過ぎてしまいます。
現金の場合、お金を使い切った時点で支払いができません。そのため、所持金以上に使ってしまうことへの心配は無用です。
しかし、キャッシュレス決済の場合だと利用額を適宜確認しておかないと、知らないうちに想像以上の金額を使っていたことになります。
特にクレジットカードの場合、利用限度額までは自分の口座にお金が入っていなくても使い続けられます。
そのため、うっかりしていると大きな請求金額になる可能性も。
キャッシュレス決済は現金がなくても支払いができる便利な面もありますが、「お金を使っている」という意識が薄れるので、注意が必要です。
キャッシュレス決済は大きく分けて3種類!特徴とおすすめの使い道
キャッシュレス決済は大きく分けると、以下の3種類になります。
- 前払い式
- 即払い式
- 後払い式
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1. 前払い式
前払い式は、あらかじめ残高をチャージしておく形式です。支払いで使う分だけ会計前に現金をチャージするため、使い過ぎる心配がないのが特徴です。
- デビットカード
- 交通カード系電子マネー(Suica、ICOCAなど)
- ICカード系電子マネー(楽天Edy、nanacoなど)
こまめに現金をチャージすることで、現金を使っている感覚で支払いが可能です。そのため、無駄な出費を抑える効果が期待できます。
「こまめにチャージしないといけないのは使いにくい」と感じる人もいるでしょう。しかし、前払い式には残高が少なくなったときに自動的に現金をチャージしてくれる「オートチャージ機能」があります。
ただし、自動的にチャージすることで使い過ぎてしまう危険性もある点には注意しましょう。
2. 即払い式
即払い式は銀行口座から、直接お金の引き落としが行われる形式です。支払いと同時に銀行口座から引き落とされるため、事前にチャージなどをする必要がありません。
- デビットカード(一部)
- 銀行系QR決済
即払い式は銀行口座からお金を引き出す手間が省けるので、ATM手数料を支払わずに済みます。基本的には審査なしで、サービスが利用できます。
3. 後払い式
後払い式は決済した翌月末、もしくは翌々月初に引き落としが行われる方式です。後払い式の特徴は、支払い時に手元や銀行口座にお金がなくても決済できることです。
- クレジットカード
- 電子マネー(QUICPay、iDなど)
後払い式は決済をして銀行口座から引き落としが行われるのは、翌月以降になります。そのため、財布や銀行口座にお金がなくても買い物ができます。
ただし、残高の減少が目に見えないため、前払い式や後払い式よりもお金を使い過ぎてしまう危険性高い点に注意してください。
キャッシュレスで家計管理・節約をするコツ3選
キャッシュレス決済がどんなものか知ってもらったところで、次はうまく活用する方法について解説します。
キャッシュレス決済で家計管理や節約をするコツは、以下の3つです。
- 家計簿アプリと連動させる
- 最初は先払い方式の決済を中心にする
- 貯めたポイントはすぐに使う
1つずつ詳しく見ていきましょう。
1. 家計簿アプリと連動させる
キャッシュレス決済と家計簿アプリを連動させると、家計管理が簡単になります。家計簿アプリがあると、銀行口座・クレジットカード・電子マネーの利用履歴に基づいて家計簿を作成してくれます。
- 自動で利用明細情報が記録される
- 毎月の利用額を比較できる
- 使い過ぎ防止機能がある
家計簿アプリがあれば、収入や支出などのお金の流れを簡単に把握できます。また、毎月の利用額を一目で比較できるため、無駄な出費も発見しやすくなります。
お金の使い過ぎを通知してくれる設定もあるため、利用明細をこまめに見るのが苦手な人にもおすすめです。家計簿作成を簡潔に済ませるために、家計管理アプリを導入して、しっかりとお金の流れを把握できるようにしておきましょう。
家計簿アプリについては「家計簿アプリMoney Forwardの使い方とメリットデメリットまとめ」の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
2. 最初は先払い方式の決済を中心にする
キャッシュレス決済に慣れていないうちは、前払い式を中心に使うのがおすすめです。前払い式は手元や銀行口座に現金がないとチャージできないため、ある程度は利用額をコントロールできます。
前払い式を使うときは「1日にチャージするのは1,000円まで」のように、決まり事を作るといいでしょう。
あらかじめチャージする金額を決めておくと、使い過ぎ防止になります。
ただし、前払い式の便利な機能であるオートチャージ設定してしまうと、支払い金額の把握が難しくなるので注意です。
キャッシュレス決済の使用に慣れるまでは、支払い金額がコントロールしやすい前払い式から始めるといいでしょう。
3. 貯めたポイントはすぐに使う
キャッシュレス決済で貯めたポイントは、なるべくすぐに使うようにしましょう。獲得したポイントの中には、有効期限が存在するものがあります。
ポイントの有効期限が失効してしまうと使えなくなるので、非常にもったいないです。
ポイントは普段から使う癖をつけておかないと、使うのを忘れてしまうものです。使い忘れを防止するために、ポイントの有効期限をあらかじめ把握しておき、計画的に使う癖をつけるようにしましょう。
節約できるおすすめキャッシュレス決済3選
キャッシュレス決済は多くの種類があるので、どれを使えばいいのか悩む人は多いでしょう。そこで、節約におすすめのキャッシュレス決済を紹介します。
おすすめのキャッシュレス決済は、以下の3つです。
- 楽天カード
- P-oneカード
- PayPay
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1. 楽天カード
「楽天カード」はポイントが貯まりやすく、節約におすすめのクレジットカードです。
- ポイント還元率1%
- 楽天市場でお得に使える
- ポイントカードとして使える
- 楽天Edy機能がある
楽天カードの通常の還元率は1%ですが、楽天市場で買い物をすれば3%に上がります。また、楽天市場で定期的に実施しているキャンペーンをうまく利用すれば、ポイント還元率が10%〜20%になることも珍しくありません。
楽天カードを「楽天Pay」に紐づければ、ポイント還元率を上げられます。
楽天Pay | |
チャージ分 | 0.5% |
ポイントカード提示分 | 1% |
合計 | 1.5% |
楽天カード自体はポイント還元率が1%ですが、楽天市場や楽天Payと組み合わせれば、高還元率となります。楽天ポイントの提携店も全国各地にあるので、持っていても使えないと心配する必要がありません。
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もっと楽天カードについて知りたい人は「楽天カードのおすすめポイントは?年間2万ポイント以上貯めるぼくが徹底レビュー!」の記事を参考にしてみてください。効率よく貯める方法についても解説しています。
2. P-oneカード
P-oneカードは節約におすすめのクレジットカードです。
このカードは支払いでポイントが貯まるわけではなく、決済の利用額から1%相当額が差し引かれるのが特徴です。
P-oneカードで10,000円のお買い物をした場合の実際の請求額は・・・。
「10,000円×0.01(1%)=100円引き」
P-oneカードを使えば、ポイントを期限切れで失効させることもなければ、ポイント獲得のために不要な買い物をする心配もありません。
利用額から勝手に割り引かれるので、節約向きのキャッシュレス決済と言えます。
3. PayPay
PayPayはQRコード決済の代表格とも言えるサービスで、利用できる店舗が多いのが特徴です。実際にクレジットカードに対応していなくても、PayPayであれば決済できる店舗は珍しくありません。
PayPayで決済するだけでもポイントを貯められますが、PayPayカードと併用すれば還元率アップとなるため、発行しておきたいところです。
PayPayカードでPayPayへチャージすると、ポイント還元率が2.5%になります。また、PayPayカードを使ってLOHACOを利用すると、ポイント還元率5%まで上がる点も見逃せません。
PayPayを使う人は、PayPayカードも一緒に作っておきましょう。
キャッシュレスを上手に活用すれば節約に繋げられる
キャッシュレス決済の多くはポイント還元に対応しているため、上手に活用すれば節約に繋げられます。還元率は0.5~1%程度なため、1回の決済で還元される金額が少ないことから、重要性を感じない人もいるでしょう。
しかし、塵も積もれば山となる用に、毎日、毎月の決済をキャッシュレスで行えば、年間1万円超の節約になることも。キャッシュレス決済にはそれぞれ特徴があるので、ライフスタイルに合わせて選ぶようにしましょう。
ぼくのおすすめは、年会費無料でポイントが貯まりやすい楽天カードです。楽天市場をはじめとした楽天経済圏で利用すれば、年間数万円相当のポイントを貯めることも夢ではありません。
キャッシュレス決済サービスを選ぶのに迷っている方は、ぜひ楽天カードから始めてみてはいかがでしょうか。
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